”在宅医療者としての価値”とは？～在宅医療者のキャリア再考～
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
在宅医、訪問看護師、リハセラピスト、ＭＳＷ、栄養士、ケアマネなどなど、在宅医療に関わる職種はどんどん多様化しつつあるのが現状です。
さて医療者が在宅医療者として働く時に（病院でもそうですが）考えておきたいことは、自分の在宅医療者としての価値をどのように高めていくのか、またキャリアプランをどう作っていくのかをきちんと考えておくことだと思います。何も自身のキャリアや価値向上について考えずに働くことは、羅針盤のない船と同じですよね。（といいつつも自分は脳神経外科医としてのキャリアを在宅医として途中で大きく変えたのですが・・・・）
さてキャリアを考える時に大事なことは「どんな能力が自身の価値を高めてくれるのか」を認識しておくことです。在宅医療者にとっての価値は二つの側面があります。一つは患者さんにとってどれだけ役にたてるのか、という利用者さんにとっての労働価値と、もう一つは医療機関やステーションにとってその人がどれだけ貢献してくれるのか、という組織価値の２点ですね。
労働価値を高めるためには、在宅医療としての医療のスキルアップはもちろんですが、それ以外にも介護保険の知識や各職種との連携スキルなども必須です。医療では疾患によらないケアや医療の提供、職種よらない緩和ケアの提供なども求められます。
組織価値を高めるためには、認定看護などの資格取得、組織内スタッフへの有効な指導、教育などができること、チームスタッフ同士の協力体制を構築できること、地域の他の医療介護スタッフとの独自の横のつながりを持っていること、などが評価される点かと思います。
いずれにせよ在宅医療者が自身のキャリアを高める時には、明確に現在の業務が労働価値、組織価値を高めるために役に立つのか？を認識することは大事だと思いますよ。
・・・・という訳で医師も看護師さんもリハセラピストやＭＳＷさんも、当院で勤務すれば間違いなく労働価値も組織価値も両者ともに大きくスキルアップすることができると思いますよ（笑）
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