公開日:2020年01月14日

薬剤師の対人業務の推進、早く実行していかないと・・・・

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

毎日当院の医師は薬剤師さんには薬を配達してもらいお世話になっていますが、先日他の先生の患者さんで視力低下のために服薬管理の方法で難渋した方に対し薬剤師さんが色々工夫してくれて、最終的には一包化した薬の袋の色を朝夕で変えて(朝赤夕青など)識別する、という解決策を提示してくれていました。こういう工夫をしてくれるのは本当にありがたいですね。

 

最近読んだ薬事日報の記事で<社会が求める質の達成を>という記事がありました。上記とリンクしている内容あったため一部分ご紹介します。(気になるところは赤文字にしています)

「・・・・薬剤師はどうだろうか。対人業務の充実を促す「モノからヒトへ」の動きは今後も止まることはない。求められているのは、医療の質や安全性の向上、医療費の抑制、医師の負担軽減などに役立つ業務である。調剤報酬や法改正によって背中を押されるのではなく、自ら業務の変革に取り組む姿勢が望まれる。取り組みの成果をエビデンスとして示していけば、診療報酬は後からついてくる。

質の保証という意味では、薬剤師がやるべき業務を日々どれだけ実践しているのかを示すクオリティインディケーター(QI)という概念にも注目したい。QIは今後、薬剤師の世界にも広く浸透する可能性を秘めている。・・・」

 

少なくとも在宅の現場に関してはこれから薬剤師さんがもっともっとプレゼンスを出していかないと駄目な時代がもうすぐそこ(~5年程度)まできています。というかそうならないと絶対地域を支えられなくなります。上記赤文字の部分に医師の負担軽減~と書いていますが、在宅の現場では医師の負担よりも、看護師や介護士の負担軽減こそ薬剤師さんがでることによって得られる効果です。

簡易な服薬管理の方法と形状の選択、薬効をみた上での服薬回数の調整、他職種にチェックしてもらいたい点の指導、認知症患者さんの周辺症状緩和のための総合的な薬の管理、効果的な疼痛緩和薬の選択や評価などなど・・・・薬剤師さんがもっと対人業務を推進することによって他職種が大きく負担を減らすことができるはずです。

 

薬剤師の対人業務の推進、もうこの数年ずっと繰り返し言われていますが個人的には遅々として社会全般的には進んでいないと感じてしまいます・・・・早く実行していかないと将来地域社会が成り立たなくなると危機感を感じているのは自分だけでしょうか?皆さんはどう考えますか?

 

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