公開日:2019年05月05日

外来での緩和ケア、在宅での緩和ケア、どっちが患者さんにいいのかは都度考えています。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医、在宅緩和ケア医@今井です。当院外来を緩和ケア目的で受診される患者さんがいらっしゃいますが、場合によっては「外来じゃなくて訪問診療を受けた方がいいですよ」って話する機会が結構あります。

というのは当院に緩和ケア目的で受診される患者さんって病院からの紹介でくることが多いんですが、その時点で既に治療が終了しBSCの方針となっている患者さんがほとんどです。(治療中からの平行しての緩和ケアを希望される方はやっぱりあんまり1診療所には来ないですね。)

ということでその時点で病院からは「外来フォロー→必要に応じ在宅で対応お願いします」という紹介でくるんですが、自分からみたら「こりゃやっぱり外来診療では早々に限界に来るだろうな」って考えることが結構あります。

ちなみに自分が考える外来緩和ケアの対象者と在宅緩和ケアの対象者は以下の通りです。

外来緩和ケアの対象者

①予後が月単位

②突発的な往診の必要性がかなり低く、必要となったとしても訪問看護で対応できそう(そうなら訪問看護を導入しておけばいいですよね)

③腹水穿刺、HOTや中心静脈点滴の管理など医療的な処置があまりない

④方針が決まっている(体調悪くなった時の対応や今後どこまで自宅でみていくのか等)

一方在宅緩和ケアの対象者は

①予後が週単位

②突発的な往診対応が絶対必要になりそうで訪問看護師だけでは支援できないと思われた場合

③医療依存度が高い(もしくは高くなると思われる)状態

④方針が本人や家族間で決まっていない

などでしょうかね。

 

本当にケースバイケースなので都度患者さんの病状や家族の考え、家族背景、金銭面などの社会面などを複合的に考え、何がベストかなって先を読むようにして外来緩和ケアがいいのか、在宅緩和ケアがいいのかを考えています。(まぁつまり緩和ケアって外来だけでは絶対完結しないですよね・・・)

 

と言う訳で当院はそんな感じで患者さんの診療を行っています。治療中でも治療終了後でも何かしらの緩和ケアが必要だ、もしくは相談したいっていう方いましたら遠慮なく当院にご連絡ください。何がベストなのか、っていう視点から一緒に考え、一緒に悩みながら時間を共有していきたいと思っています。

 

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