公開日:2019年05月04日

「この状態では自宅には帰れませんね」と病院で言われたら・・・

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

令和が始まって早速のGW10連休、皆さんどのようにお過ごしでしょうか。自分は前半は外来診療、後半は一応在宅の必要な定期訪問するつもりで待機していますが、実際はあんまり忙しくなくゆっくり過ごせています。

まぁ外来は結構忙しかったですが、在宅チームは、複数人の待機の医師で対応、各自1日~2日程度の出勤、という形で完全にチーム制で対応しているのでお互いそれほど負担なく診療できています。やっぱりチームで医療をするってすごい重要ですね。

 

さて表題の如く「この状態では自宅退院なってもっての他!」って病院医療者に言われて困っている、という相談がまだまだあります。

癌の終末期、HOTや中心静脈をしている、繰り返す誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症で気切しているなどなど・・・・確かに病院の医師や看護師からしたら「この状態で帰ってどうするの?」と思うからそういう風に言うんでしょうが、でも自宅に帰したい、帰りたいって思うのであればそのように言われても頑張らないといけませんね。

 

自分がみてきた患者さんや家族で病院で上記のように言われたけれど実際に在宅に帰ってきた、または帰ってきて長く自宅で過ごせている人は山ほどいます。そんな人達の共通点はなんでしょうか?自分が思いつく限り以下に書いてみたいと思います。

①自宅に帰りたい、帰したいという強い意志がある

②その気持ちをきちんと医師のみならず病院の看護師やMSWなどの他職種にも伝えている

③入院中からきちんと在宅医療者とカンファレンスを行い疑問点や問題点を解決している

④自宅に帰ったら病院の医療=絶対と考えずに、在宅医療のやり方にうまく適合できる

などでしょうかね。

病院の医療者は在宅医療は知らないことが多いため、ともすれば「医療依存度が高い=自宅には帰せない」と考えてしまいがちです。まずは色々な職種の人に帰りたいという意思を伝えること、そして在宅医療者とカンファレンスすることから自宅に帰る第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

何か手伝ってほしい、相談だけでも乗ってほしいと思う方いましたら当院はまずはMSWがお話しを聞かせてもらいますので遠慮なくご連絡くださいね。では皆さんいいGWをお過ごしください!!

 

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