公開日:2019年04月15日

当院は認知症患者さんの診療、こんな感じで行っています。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

2,3月に転倒した人が慢性硬膜下血腫となって急激にこの2,3週間で認知機能低下→当院外来受診からの診断ということが続いています。慢性硬膜下血腫は治せる認知症の内の一つですので、見つけ次第手術適応があるものは紹介、ないものは保存的に投薬で経過観察、という方針で診療しています。

それ以外にも当院の認知症診療は様々な病態、段階の患者さんをフォローしていっています。アルツハイマー型認知症、前頭側頭型、脳血管性認知症などなど・・・また通院できる人もいれば在宅医療に移行し対応している患者さんもいます。

一例としてどんな感じで診療しているのか流れを下に書いてみたいと思います。

予防:リスクファクターの管理を行っていきます。生活習慣病の予防などの医療的なことから社会との接点の確保などソーシャル的な目線ももちつつ、日々通院されている患者さんが認知症にならないように予防医療を行っています。

診断:問診から一般的なスクリーニング検査を行っています。必要があればより高次や専門の医療機関や検査機関を紹介し精査、できる限りの診断を行っています。(が正直に言うと認知症の治療って診断も重要ですがそれ以上に日頃のフォローの方が重要なんですよね。なので当院の外来はどちらかというとそっちの方に注力しています。)

治療:こまめな服薬調整、減薬はもちろんですがデイケアの利用や訪問看護、訪問リハの利用などの介護保険の活用、ケアマネとの連携、薬剤師との連携、緊急時の対応など、在宅医療の経験を活かしながら自宅で生活しやすいような治療を行うことを外来診療でも目指しています。

皆さん認知症=専門の医療機関で診断や投薬うけなきゃ、って思うかもしれませんが、正直在宅医療を知らない認知症診療所がどこまで本当の意味での患者さんや家族のフォローができるでしょうか?結局治療=投薬となり本当に患者さん家族が必要なケアであったりサービスで有ったりが横におかれたままではないでしょうか?

当院の認知症治療は外来でまずは投薬はもちろん上記のことをできる限り行って、それでも大変になってきたら躊躇なく在宅医療への切り替えと調整を行っています。

あと最近は認知症の患者さんも多様な病気をもつ人が多くなってきています。癌はいうまでもなく呼吸器疾患や圧迫骨折などなど・・・・その都度色々な医療機関受診する、なーんてとてもじゃないけれど難しいこと結構ありますよね?当院はそうならないようにできる限り全人的な対応は行っています。

在宅医療:多職種と連携し、自宅での生活を楽に過ごすためのケア志向の医療を行います。積極的な医療をあまり希望しない患者さん、希望する患者さん、それぞれきちんとACPをとり治療方針を都度相談しながらその人らしく生きるお手伝いしています。

 

ということで当院の認知症治療はこんな感じで行っています。認知症の診断はさておき、日頃のフォローや相談はかかりつけ医、在宅医療がよくわかる医療機関の方が絶対いいと個人的には考えていますので興味ある方いましたら気軽に受診してくださね。GWも休まずに行っています!!

 

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