施設併設のカンタキはどうもしっくりこないですね・・・・【施設の利益のためにあるの??】
こんにちは、札幌の在宅医@今井です。
在宅医療推進の世の中で今札幌市内でかなり数が多くなってきているのが看護小規模多機能併設<略してカンタキ>の住宅です。
何度でもヘルパーさんが自室を訪問してくれて、かつ看護師さんも常駐しているから手厚い看護を受けることができる・・・・きっとそんなイメージをもって入居を決める方が負いのではないかと思います。
施設によってはきっちり運営されているところ、もちろん少なからずあるでしょうが、やっぱり全体的にみるとカンタキ利用患者さんの在宅医療に関してはかなり厳しいなぁというのが在宅医側からの視点です。
なぜか?
その理由としては第一にやっぱり看護師さんが土日夜間に対応しないことが多いことが挙げられます。緊急対応加算を算定していたとしても「できないものはできません」って言われることが多く・・・じゃあ誰がその医療面や体調変化時の対応するの?って結局は診療医のみとなってしまいます。正直それだけでは患者さんを支えるのに不十分なんですよね。
理由の二つ目は看護師さんの対応能力が不安な点です。医療処置は基本的にはしません!!って断言している施設もありますし(それじゃあ何のための看護師なの?って思いませんか?)、対応可能だとしてもやはり経験や知識が不足している看護師さんが多い印象は否めません。
結局はアセスメント→治療→その後のフォローまで在宅医がいないと回らないことが殆どだってこと、よく経験します。
カンタキって誰のためにあるんでしょうか?本当に患者さんのため?それとも運営している施設、その会社の利益のため?
自分は企業が営利で活動すること自体は反対では全くないですが、やっぱりその場合でも私的な利益の追求と公的な(患者さんサイドの)利益の追求は相反することはあってはならないんじゃないかって思っています。両者を同時に追求することは決して不可能ではないと信じています。
なーんて色々と浮かんではくる考えをそっと一人胸に秘めてクリニックに帰る訪問でした・・・
皆さんの周りではいかがでしょうか?良ければご意見くださいね。
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