公開日:2018年06月19日

【訪問診療の利用を検討されている方へ】訪問時間のある程度の誤差はご了承ください。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

先日とある札幌の在宅クリニックに勤務する看護師さんが来られました。

そこの訪問診療は結構特殊な医療を提供しているのですが、会話の中ですこしびっくりすることがありました。

それは「訪問時間が遅れることに対しクレームがあったため、現在は訪問件数を抑えて移動できる時間をきちんと確保し余った時間は利用者さんの自宅の前で待っている」とのことでした・・・・

確かに患者さんへの医療提供をサービスって考えるとそれは必須かも知れませんが、その結果として一日の訪問件数は医師一人あたり当院の2/3程度・・・明らかにマンパワーの無駄遣いです。

正直自分としてはこの話を聞いて違和感を感じました。たくさん診ることを優先して約束時間を犠牲にせい!とはもちろんいいませんが、正直10分や20分の誤差はあったとしてもその分多くの患者さんを診た方が地域や社会にとっては十分価値があるはずだ、と考えています。

 

遅れることを正当化するつもりはありませんが、当院や一般的な在宅クリニックの訪問診療はある程度訪問時間に誤差がでます。冬季や移動に時間のかかる季節ならなおさらです。(もちろん電話などで連絡はしますが)

患者さんや家族の方におかれましては多少の遅れは大目にみてもらえるとありがたいです。在宅医療は提供する方も受ける方もお互い様っていう気持ちの持ちようが大事かなと思いますが皆さんはどう考えますかね?

 

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