医療機関として、在宅療養支援診療所として行うCSR、CSV活動はどうあるべきでしょうか?
こんにちは、札幌の在宅療養支援診療所の経営者@今井です。
医療機関として、在宅療養支援診療所として行うCSR、CSV活動はどうあるべきでしょうか?
今日はそんな内容について考えてみたいと思います。
そもそもなぜこのことを考えたかというと、以前のブログ「在宅の現場で他の事業所がやらない、やれないもので当院が行うべき事業はこれ!!」で考えていて事業を最近詰めて考えている過程で、医療機関にとってこれはCSVだなぁと改めて認識したからです。以下に諸々考えたことを書いていきたいと思います。
そもそもCSRとCSVってなに?
CSR:CSRとは、Corporate Social Responsibility の略称のことで、「企業の社会的責任」と訳される。CSRは企業の事業とは全く関係ない活動に対しても当てはまる。
CSV:CSVとは、Creating Shared Value の略称のことで、「共通価値の創造」と訳されます。企業が社会課題等に主体的に取り組み、社会に対して価値を創造することで、経済的な価値がともに創造されることを意味する。CSVは企業の事業領域に関連性を持つことのできる活動であると言える。
簡単にまとまっている表ありましたので拝借して下に提示します。
医療機関がCSRやCSVを意識する意味、具体例
そもそも医療機関は存在や医療提供そのものが社会貢献だ、とも考えられますよね。その中で医療機関CSRとかCSVを考える必要ってあるのかとも疑問はでるでしょう・・・・ただ現代の社会情勢、地域事情を考えると単純にコミュニティの中で医療サービスの提供のみで解決できる問題以外が増えつつあり、さらにより地域に具体的に貢献するっていう意思を示すためにもCSRやSCVという考え、意識を医療機関が持つ意味は大きいと個人的には考えます。
そして医療機関としてCSRやCSVを考えているところどこかないかな・・と探したところ身近にありましたね~・・・・・
手稲渓仁会病院
がそうでした。2006 年から「CSR経営」を掲げて取り組んでいるとのこと。
以下に2017の手稲渓仁会のCSRレポートの一部分のみです。
渓仁会のCSR経営は秋野先生がCEOに着任してからはじまったようですが、秋野先生自身はCSR自体に言及している文言を書き出すと
「CSR経営とは、社会からの信頼を構築する事業を展開して社会へ貢献し、地域に信頼されるブランドを目指すことです。この基本方針に基づき、それぞれの病院や施設では、患者さま・ご利用者さまを第一に考える医療やケア、地域との連携と協働、そして自己研鑽・自己変革などCSRの目標を掲げているのです。
またCSR経営はグループ内の職員に社会へ貢献するという意識の高い集団になってほしいという経営側からのメッセージでもあります。つまり、組織の方向性・指針となる言葉がCSRなのです。」
2017年のCSRレポートなどをみると、中身自体はCSRとCSV両者をあえて区別せずにCSRという言葉で使用していると思われましたが、詰まるところ医療機関として地域の課題にコミットしていきましょうという決意がCSR経営という言葉になったのだと思います。
さすが渓仁会・・・・今まであんまり意識していませんでしたがCSVやCSRを意識して取り込んでいるなんてやっぱあれだけ大きくなるのもうなづけますね!。
在宅療養支援診療所が行うべきCSR,CSV活動とは
ということで渓仁会が行っている取り組みをぱらぱらと読んでみましたが、病院が行うCSR(CSV)活動とはまた別に在宅療養支援診療所が行うべきCSR、CSV活動とはなんでしょうか?
個人的にはやはり現在考えている在宅のバックアップのための事業はCSR,CSV活動になるでしょうし、その他にも在宅医療の啓蒙活動などもあてはまるかも知れませんね。
いずれにせよ10年20年と地域で活動していく、必要とされる医療機関となるためには当院も積極的にそれらの活動をしていかないと!!と決意を新たに持つことができました。
ということで早速当院の法人の決算が8月末なので新年度からCSRやCSV活動に積極的に予算と人員をつけていきたいと思います。ひとまずは売上の~1%が妥当なのか・・・・うーん、まずは活動あるのみ!どんな活動ができ地域へ貢献できるのか個人的にも楽しみです。乞うご期待!
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