公開日:2018年03月09日

これからは高齢者の奪い合いに??自治体間連携による特養開設に思う、産業空洞化自治体の生き残り戦略

こんにちは、特養の配置医とはなっていない在宅医@今井です。

気になる記事見つけましたのでご紹介します。朝日新聞より(赤文字は今井が勝手につけました)

自治体間連携で特養完成 静岡・南伊豆と東京・杉並

静岡県南伊豆町と東京都杉並区が協力して設置する全国初の自治体間連携特別養護老人ホーム「エクレシア南伊豆」が同町加納の町有地に完成し4日、町や県、杉並区の関係者らが出席して落成式典があった。5日から順次、入所が始まり、半年ほどかけて定員90人がいっぱいになる見通しだという。

  • 市民らの募金で特養誕生 盛岡に3月オープン

杉並区では地価が高いことから特養の用地確保が難しくなっている。一方、南伊豆町は過疎化が進み、雇用の創出が人口維持の課題だとされる。双方の問題を解決する「保養地型特養」として考えられた。構想から7年半で開所にこぎつけた。この間、自治体間連携をしやすくするように国の制度変更がされるきっかけにもなった。

整備費18億8千万円のうち、杉並区が約6億円、県が約3億8千万円を補助した。定員90人のうち、杉並区民分50人、地元分40人を目安にしているという。面会家族のための宿泊施設2部屋や地域との交流センター用スペースなど、特養としては比較的珍しい施設も備えている。

この日記者会見した田中良杉並区長は「ここをモデルにして、全国で自治体間連携の特養が広がっていくと思う」と話した。

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という訳で過疎化及び産業の空洞化に悩む東京近郊の市町村にとって、高齢者が溢れる首都圏からこのような形で事業委託を受けることは必須になってくるかも知れません。他にも各都道府県の主要な大都市の近郊では同じような話がでてくるでしょうね。まさしく過疎地の自治体にとっては<産業としての高齢者事業>に関してどう向き合っていくのか先々を予想して行動していかないと本当に消滅してしまうこともあるかも知れませんね。この高齢化の時代にどう戦略をもって立ち向かうのか、まさに正念場といえるでしょう。自分が考える過疎地の産業戦略はまずはその土地の資源と強みはなんなのか、何が弱みなのか徹底的にSWOT分析をまずはすることが重要ではないかと思いますが、正直している過疎地自治体ってないのでは????

 

皆さんの自治体は準備できてますか?何か面白い情報やご意見あれば教えてくださいね~

 

 

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