精神的な進歩&公文書からみる医療の将来についての検討①
昨日はお昼にMRさんに勉強会を開いて頂きました。月1~2くらいでやるんですがスタッフのみなにもいい勉強になると思います。
こんにちは、在宅医療の診療所は最近札幌でもたくさんでてきましたが、比較的医師のみがメインの医療者というところがやはり多いのではないかと思います。ですが当院は医師のみならず訪問看護師、リハビリのセラピスト、SW、ケアマネなどが一緒に働いています。それはなぜかというと、実際には地域での多職種連携は必要ですし行うのは当たり前ですが、質の高い連携や同じ価値観をもった医療を提供するには必ず同一法人内でやった方がよい、と自分が確信しているからでもあります。ただ問題もあって・・・・・・えぇ、やっぱりスタッフさんの労務管理が本当に大変なんです(当たり前ですが・・・・)。
ただここのところ自分の中でも変化があるのに気が付きました。開業当初は辞めるスタッフさんがいたら「なんで辞めるんだー!!」って内心思ったことも多々あったんですが、最近は「当院辞めて他に移ったとしても、札幌の在宅医療のために仕事は続けてくれるんだろうから、心よく送り出してあげよう」と思えるようになったんです!これに気が付いたとき、自分ってすごい精神的な進歩したんじゃないか?ってと思えたんですがどうですか?(自画自賛でなんですが、この境地になるのって皆さんも逆の立場になれば結構難しいの、わかってもらえるんじゃないかと・・・・)
なので最近も退職されるスタッフさんに「どこに行っても絶対・・・・さんならやっていけると思うから、ここでの経験糧にして身体には気をつけて頑張ってね」と心の底から言ってあげることができました。どこで働こうとも、必ず在宅しているとどこかでまた会うことになると思うので、その時に患者さんのために楽しく仕事していきたいですね。でも一番はスタッフが満足できるような仕事場として、もっともっとクリニックをつくっていかねばいけませんね・・・・
さて本日の医療記事はこちらです。これまでも度々取り上げてきましたが<新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会>の最新の検討内容の資料です。この内容、実はものすごいインパクトのあること書いているの皆さん気が付いているでしょうか。今後の医療の在り方が国民に広く議論されることなく、厚生省の一検討会でここまで決めて、言いきっちゃっていいの?って自分は思いますが皆さんはどう考えますか?長い資料ですが、必読、熟読の資料ですのでできる限り数回に分けて中身紹介していきたいと思います。公文書からみる医療の将来についての検討、面白いですよ。
第15回 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会
資料1 報告書 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000161081.pdf から (目次と題名は外します)
本文からの抜粋ですが<本報告書は、これからの医療政策の基本哲学となるべく、そして、若手や女性をはじめとして、医療従事者の誰もが将来の展望を持ち、新たな時代に即応した働き方を確保するための指針となることを目指して取りまとめられた。大きく、そして急速な変化の中で、どのような未来を描いていくべきか、戸惑い、時に立ちすくんでいる医療従事者たちへのメッセージとなることを目的としている。>と書いてありますが(赤字は今井つけ)、自分なりに解釈すると厚生省(国)のこれからの医療への考えはこれだから、医療者はきちんと理解してね、って言ってあるように感じますが皆さんどうでしょうか・・・・いったん長くなったので次回に続きます(初の連載方式です)