公開日:2017年03月23日

ダブルケアの話

なぜに認可保育園が布オムツ使用なんでしょうか・・・・・うーん、洗濯の仕事が・・・・・

 

こんにちは、子育て在宅医@今井です(っていっても嫁さんにほぼ任せているんでしょっていうつっこみはなしでお願いします)。子育てをほんの少しだけですが手伝っているので良くわかりますが、世の中の母親って本当にすごいですね。特に子育てと仕事を両立してされている方は本当に尊敬しています。当院もSWさんや事務さん、看護師さん等々両立されていますが、どうやって仕事と家庭のスイッチを切り替えているのか本当に不思議です。(自分がその立場なら絶対無理だなぁと・・・・)自分は専ら子供達を遊びにつれていくくらいですね。

↓体育館に連れて行った子供達。3人いると勝手に各自で遊んでくれます。

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さて在宅医療でみている患者さんの中には、ご家族が子育てと介護とを両方されている方結構いらっしゃるのは皆さんも良く知っていると思います。子育てだけでも大変なのに、介護までとは・・・・と毎回そんな患者さん家族に会うとただただすごいなぁと感嘆していますが、そんな介護と子育てに両方携わっていることを指す言葉<ダブルケア>って聞いたことありますか?

↓以下ダブルケアの記事 マイナビニュースより http://news.mynavi.jp/news/2017/03/22/051/

子育てと親の介護が同時期に発生する「ダブルケア」、備えは進んでいる?

ソニー生命保険はこのほど、「ダブルケアに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2016年10月29日~11月6日、全国の大学生以下の子どもを持つ父親・母親2,100名を対象に、インターネットで実施したもの。

ダブルケアの状況

横浜国立大学の大学院国際社会科学研究院・相馬直子准教授、ブリストル大学(英国)社会・政治・国際学研究科・山下順子講師とともに実施した。

「ダブルケア」とは、子育てと介護に同時に携わることを指すために、相馬直子准教授と山下順子講師が作った造語。現在、晩婚化と出産年齢の高齢化によって、「ダブルケア」に直面する人が増えているという。肉体的・精神的な負担に加え、経済的な負担も大きく、特に経済的な負担は直面した後での対処が難しいこともあるとしている。

自身のダブルケアの状況について聞いたところ、「ダブルケアを経験した人」(「直面中」と「過去に経験」の合計)は6.5%、「ダブルケアが自分事の問題である人」(「経験」と「数年先に直面」の合計)は13.5%となった。

ダブルケア経験者(138名)にダブルケアに対する備えとして、やっておいたほうがよかったことを聞くと、「親が元気なうちに介護について話し合う」(34.8%)が最も多かった。次いで、「子育て・介護に関する地域の支援制度を調べる」(31.9%)、「親族とダブルケアが起こった場合の負担・分担について話し合う」(31.2%)となっている。

(ダブルケア経験者に)ダブルケアに対する備えとして、やっておいたほうがよかったこと

一方、ダブルケア未経験者(1,962名)に、ダブルケアに対する備えとしてやっている(やっていた)ことを尋ねると、60.0%が「特になし」と答えた。比較的行われていたのは「親族とダブルケアが起こった場合の負担・分担について話し合う」(14.3%)、「親が元気なうちに介護について話し合う」(13.2%)だった。

(ダブルケア未経験者に)ダブルケアに対する備えとして、やっている(やっていた)こと

ダブルケアに対する備えとして、やっていることがある人とない人の割合を地域別に算出したところ、やっていることがある人は、北海道・東北(40.3%)、北陸・甲信越(43.8%)、東海(41.2%)、近畿(43.2%)では4割を超えたが、関東(36.4%)や中国・四国(36.9%)、九州・沖縄(38.0%)では、3割台半ばから後半にとどまっている。

ダブルケアをしている人への支援策を5つ提示し、必要だと思うかどうかを聞いたところ、「介護施設の入所基準にダブルケア加点をする」「介護も育児も合わせて相談できる行政窓口」「保育園の入所基準にダブルケア加点をする」では、直面中の人や数年先に直面する人の9割前後が必要であると回答した。

この5つの支援策は、ダブルケアをしている人への支援として必要だと思いますか?

また、「ダブルケア経験者が、地域で直接相談にのってくれる」では、ダブルケアに直面している人と数年先に直面するという人のどちらも8割台後半が必要だと回答した。「ダブルケア当事者がつながる場を地域でつくる」では7割半から8割が必要と答えており、地域のつながりを必要だと感じている人が多数いることがわかった。

 

 

・・・・って言うことで実際この記事をみてみると、ダブルケアって結構な割合でされている方いるんだなとびっくりしませんか?あと気になったのは、この中で事前にしといた方がよかったことはやっぱり<親の意向を確認しておくこと>ってこと・・・・これは介護のみならず医療でもそうなんですが、事前にどうしてほしいのか、ある程度の年齢の方は今はきちんと家族に説明しておかないといけませんね。そんな事前指示書的な医療と介護の広義でのACPって今後広がるかな?などなど色んなことを考えさせられる記事でしたので皆さんにも参考になればと思います。

 

気になる医療ニュースはまた夜にでも更新したいと思います、昼はここまで。

 

できれば保育園は働く子育て世代の支援も考えて紙おむつ解禁にしてほしいんです・・・・・