公開日:2016年01月06日

高齢者専門の薬剤師の必要性は・・・・

m3.comで以下の記事が取り上げられていました。まずは記事を掲載します。(元の記事は読売新聞なんですね。)

高齢者専門の薬剤師育成…学会発足、適切治療へ https://www.m3.com/news/general/388465

老年医学の専門医と薬剤師が連携して高齢者の薬物治療のあり方を研究する「日本老年薬学会」が4日、発足した。

複数の持病を抱える高齢者が多くの薬を飲み、深刻な副作用が出るケースが後を絶たないが、これまで高齢者の薬の作用を専門に研究する学会はなかった。専門性の高い薬剤師を養成し、適切な薬物治療の普及を目指す。

高齢者は薬の成分を体外に排出する機能などが衰えるため、高齢者以外の成人と同じ量の薬を飲むと過剰になりやすい。薬の種類が増えるとさらに副作用のリスクが高まる。生活習慣や薬の処方の見直しなどで薬を減らすことが可能な場合もあるが、実際には副作用で起きた認知機能の低下や手足の震えなどを治そうと、別の薬を追加され、さらに体調を悪化させる例も珍しくない。

正直な印象としては現場のニーズがどの程度あるのか?将来的には?と感じました。専門性の高い薬剤師、とは言っても結局は高齢者への多剤投薬の問題は薬剤師のみで解決できるものではありません。それよりも地域の中でのどのように活動するのか、年齢での専門性を追求するのではなく、これからは働くフィールド(医療機関内か外か)での専門性の確立こそ考えていかなければいけないと強く思います、皆さんはどう考えますか?