公開日:2018年07月12日

【医師の働き方改革】病院経営側が笑えるくらい医師の労働について真面目に考えていないのが公的資料からよくわかりますね。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

医師の働き方改革ですが先日7月9日に行われた第8回の検討会の資料みると、病院側で本気で改革しようと思っているところは少ないっていうのがよくわかりますね。

以下まずは資料をみてみましょう。

「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」の実施状況について 

<医師の労働時間管理の適正化に向けた取組>では導入予定又は検討中の内容で、上司の確認もしくは自己申請で管理が5割近くあるという驚愕の内容・・

<36協定等の自己点検>では検討内容が上限時間の変更がほぼほぼ多数・・・

<タスクシフティングの推進>でもほぼほぼ半数が予定なし・・・

<女性医師等の支援>もほぼ半数が取組なし・・・

< 医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた取組>でも、緊急時を除く時間外の病状説明の取りやめ、当直明けの勤務負担の緩和、勤務間インターバル、連続勤務時間制限 完全休日(一切の勤務なし)、 複数主治医制の導入等々はほぼほぼ6割の医療機関で導入予定なし!!!

民間の病院も大学病院もほぼほぼ似たり寄ったりの内容ですのでほぼこれが一般病院のスタンダードと考えて間違いはないかと思いますが・・・・・

この病院経営側と勤務側との意識の隔たりにものすごいギャップを感じるのは自分だけでしょうか?

断言しますがここの部分の改革を急いでやらない病院はまず間違いなく10年後には経営困難になるでしょうね。当院もそうですが医師の働き方についてできる限りの努力をしようとする医療機関とそうでない医療機関との差はどんどん大きくなっていくのは間違いありません。

今やらないでいつやるの??って感じですが、これらの検討会に出席している病院経営側の主張をみているとこのまま10年は大きく変えないで経過みていこうっていう意図がすけてみえますね。

 

医師の働き方改革はすすむのでしょうか?皆さんはどう考えますか?

次は宿直業務について書いていきます・・・

 

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