公開日:2026年10月30日

気分の波に振り回されない。医療現場で長く走り続けるためのセルフマネジメントとは

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

(在宅)医療者の皆さん、日々の臨床やケア、本当にお疲れ様です(^^♪

医療の現場にいると、急変対応や人間関係、患者さんやご家族との関わりやあるいは日当直&待機の連続など、体力もそうですが感情を揺さぶられる場面、本当に多いですよね。

自分自身のことを振り返ってみると、昔からそこまで気分の浮き沈みや感情のむらがある方ではなかったかなと思います。良く言えば平常心、悪く言えば淡々としていたのかもしれませんが、開業してからなおさらのこと、仕事や組織マネジメントを長く続けていくためには、「気分の上がり下がりを自分でコントロールすることの重要性」を強く実感しています。

特に医療・ケアの現場において、物事をコツコツと継続し、質を落とさずに走り続けるためには、この「自分自身で自分の気分の波をマネジメントする力」が決定的に大事なんじゃないかなと考えていますが皆さんのお考えはいかがでしょうか?少しだけ今日はそのことについて書いてみたいと思います。

「モチベーション」で動くと、現場は疲弊する

モチベーションで動いているって自認している医療者の方、いませんか??(^^♪

医療従事者は責任感が強く、「患者さんのために」「もっとスキルアップしなければ」と高いモチベーションを持って業務に臨む方が多いです。それ自体は本当に素晴らしいことですが、モチベーションメインの働き方には落とし穴があります。

やる気や情熱といった感情は、どうしても天候のように移ろいやすいものです。気分が高揚しているときは多少の無理もききますが、トラブルが重なったり当直明けで疲労がたまったりすると、一気に気持ちが沈み込んでしまう・・・・

気分の波が大きいと、

  • →上がっているときはオーバーワークになりやすい

  • →下がったときの反動(バーンアウトや自己嫌悪)が大きくなる

  • →周囲とのコミュニケーションにも波が出てしまう(もっと言うと周囲がかなり気を遣うことに・・・)

といった悪循環に陥りがちかなと。

医療(に限らず仕事や人生って言ってもいいかもしれませんが)は短距離走ではなく、何十年と続く、続くべきウルトラマラソンです。感情の浮き沈みにエネルギーを奪われていては、心身が持たないかなと今井は考えていますが、皆さんのご意見はいかがでしょうか?

ということで気分をフラットに保つための3つの工夫

感情をゼロにすることはできませんし、その必要もありません。大切なのは「波が立つのは当たり前」とした上で、どうやって自分でニュートラルにしておくかかなと今井は考えていますよ。

そのためには以下の工夫がおすすめです↓

1. 感情と行動を切り離し、ルーティン化する

「やる気があるからやる」「落ち込んでいるから手が止まる」という状態を避けるために、日々の業務や学習を行動ベースの仕組み(ルーティン)に落とし込みます。 カルテ記載の順序、朝一番のカンファレンス準備、週に数本の論文読みなど、気分に左右されず「決まった時間に、決まった手順で淡々とこなす」枠組みを作ってしまうのが一番の防波堤になります。今井でいえば・・・まずは出勤時間を決める、朝仕事場についたら何をするか決める、などですかね。ルーティン化すれば感情は関係なしに自動で体が動くようになります(^^♪

2. 自分の「波のトリガー」を把握しておく

感情が乱れやすいパターンを客観的に知っておくことも有効かなと。

  • 〇睡眠時間が6時間を切るとイライラしやすい

  • 〇処置が難航した後は自己評価が下がりやすい

  • 〇空腹時に理不尽な要求を受けると感情的になりやすい

これらを自覚しておくだけで、「いま自分はダメなんだ」と感情に巻き込まれるのではなく、「単に寝不足だからネガティブになっているだけだな」と一歩引いて捉えられます。今井は・・・・睡眠時間は特に気をつけていますよ。

3. 「振り幅」を大きくしすぎない

過度に落ち込まないことも大事ですが、実は「うまくいったときに過剰にテンションを上げすぎない」ことも同じくらい重要です。 感情の波は、高く上がれば上がるほど、落ちたときの谷が深くなります。良い結果が出ても「よし、次も淡々とやろう」と受け止める。この静かな安定感こそが、長期的な継続力を支えます。

イメージとしては80%~120%の幅を許容するのではなく95~105%、もっと言えば98~102%くらいの幅とすることを意識する感じでしょうか・・・結構これもマインドとしておすすめです(^^♪

淡々と、コツコツと長く続けられることに価値がある

現場で信頼されるベテランや、何年も高いパフォーマンスを維持しているスタッフを見ていると、決して常に感情を高ぶらせているわけではありません。どんな状況でも落ち着いていて、日々のやるべきことを一定のペースで積み重ねている人がほとんどです。

医療現場の毎日は不確実性の連続だからこそ、自分自身の心の内側だけは「凪(なぎ)」の状態を保てるように整えておく。

もし今、日々の業務で気疲れしていたり、燃え尽きそうになったりしているなら、やる気を無理に引き出そうとするのではなく、「どうすれば気分を一定に保てるか」「どう仕組み化できるか」という視点に切り替えてみることはおすすめです。

1日や1週間質の高い医療を提供するならきっと多くの人ができるはずです。ただ1か月、1年、10年、20年続けることができる人はあまりいません。今井は長く質高く、そして長く続けることを両立できることこそ価値があることと信じています。

今日は金曜日・・・モチベーション的にはプラス1%でしょうか(^^♪楽しくコツコツと自分で自分を追い込みすぎず、無理せずやっていきましょう。

 

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