在宅看取りの“土台”は立て直せるか??【訪問介護の報酬引き上げ要望に対し札幌の在宅医が思うこと】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

訪問介護の5団体が、国に「報酬を戻してほしい」と声を上げました!!
10月15日、日本在宅介護協会など訪問介護に関わる5団体が厚生労働省に要望書を提出しました。
訪問介護の基本報酬を「引き下げ前の水準以上に」 在宅5団体、来年度改定に向け強く要請
中身をざっくりまとめると・・・
①2024年度改定で引き下げられた基本報酬を、まず元の水準に戻すこと
②そのうえで、物価や人件費の上昇を上回る増額をすること
③利益率の「平均値」だけで「十分な収益がある」と判断しないこと
背景には、昨年の訪問介護事業者の倒産・廃業が過去最多だったことがあります。同じ日、上野厚労相も来年度の介護報酬引き上げに向けて、予算確保に意欲を示しました、との報道もありました・・・・
正直な第一印象は「やっとか・・・」でしたよ!!
2024年度に訪問介護の基本報酬が引き下げられたとき、今井は「これは在宅の首を絞めることになるのでは??」と思っていました(というか、在宅の現場の皆がそう思ってたハズです)。
当法人3診療所では在宅患者さん約900名を担当し、年間約200件の在宅看取りに関わっています。でも、医師の訪問は月に数回、訪問看護も週に数回です。残りの毎日の食事、排せつ、体位変換、生活を支えているのは、現場のヘルパーさんたちです・・・
一人暮らしや老老介護のお宅では、ヘルパーさんが入れるかどうかで「家で最期まで過ごせるかどうか」が決まります。極端に言えば、在宅医がいくら頑張っても、ヘルパーさんがいなければ在宅看取りは不可能なんですよね。
「平均値で判断しないで」には全力で賛成!!
高齢者住宅に併設された事業所と一軒一軒を回る地域の事業所とでは、移動の負担がまったく違います。ましてや札幌の冬は、雪道で移動だけでもひと苦労です(あ、霧が関には雪は降らないんでしたっけ?)。
厚労省も、訪問介護の報酬の枠組みを抜本的に見直す検討を始めています。地域を回る事業所がちゃんと残れる報酬設計にしてほしいと、今井は強く思います。
継続して医療の側でもできることを・・・
①ヘルパーさんが「あれ、いつもと違う」と感じたとき、すぐ医師・看護師に相談できる連絡体制をつくる
②看取りが近づいたときの変化や対応を、前もってヘルパーさんと共有する
③看取りのあと、「あなたの支えがあったから家で最期を迎えられました」と言葉にして伝える
ちょっとしたことですが、働いてくれる訪問介護士さんを支援できるように上記のようなことは意識していきたいですよね(^^♪
みなさんの地域では、訪問介護の事業所は足りていますか?? 現場で感じていること、よければ教えてくださいね!
さて今日は日曜日、コツコツと継続していきたいと思います。皆さんも体調管理に気をつけてくださいね~
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