「できていること」に光を当てる~在宅医療の現場から~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

今日は、訪問診療の現場で在宅医として今井がちょっとだけ大事にしている「視点の持ち方」について、少し掘り下げて書いてみようと思います。参考になればと思いますよ(^^♪
「何が悪くなったか」ばかり見ていないか??
訪問診療の現場を回っていると、どうしても「何に困っているか」「どこが悪化したか」という課題に真っ先に目が向いてしまいます。皆さんもそうではないですか??これは医療者としての習性でもありますし、リスク管理の観点からすれば決して間違いではありませんよね(むしろ見逃してはいけない視点かなと)。
ただ、そこばかりを追いかけていると・・・患者さんやご家族の表情が、知らず知らずのうちに強張っていくことがあるんですよね。
「あれもできなくなった」
「これも負担になっている」
失われたものや欠落ばかりを数える時間になってしまう・・・こういうのってあんまり今井は好きじゃない。自宅でゆっくり生活しているならその時間を楽しんでほしい。
なので今井が日頃から意識しているのは、患者さんやご家族とともに「いい面」「今できていること」に光を当てるアプローチですよ。
小さな変化を、一緒に見つける!!
「今週、少しでも穏やかに過ごせた時間はありましたか?」
「昨夜は珍しく、まとまって2時間眠れたんですね!」
「娘さんが声をかけたとき、すごく良い表情をされていましたが何かあったの?」
病状が進行している厳しい局面であっても・・・日々の暮らしの中には、必ず”小さく温かい瞬間”が残されています。
その変化をご家族と一緒に見つけて、「ここまで本当によく支えられていますね」と言葉にして手渡すこと。それだけで、罪悪感や不安でいっぱいだったご家族の表情が、ふっと緩む瞬間、必ず見られるハズです。
在宅医療は、ストレングス(強み)を信じる営み
在宅医療の役割は、単にバイタルを測って病気をコントロールすることだけではありません(もちろんそれも大事な仕事なんですが)。患者さんとご家族が長年培ってきた生活の力や強み・・・いわゆる「ストレングス」を信じて、その人らしい尊厳を支え直す営み、医療なんじゃないかなと今井は考えていますよ。
課題をゼロにすることは難しくても、日常の中にある「小さな光」を一緒に喜び合うことは、今日からでも、誰でもできます。
訪問看護師さん、ケアマネジャーさん、セラピストさんなど、多職種のチーム全体でこの視点を共有して、ご家族と同じ方向を向いて歩める現場が増えればいいのにな、そんなことを考えています(^^♪
皆さんの周りにも、「あ、これは小さいけど確かな幸せだな」と感じた瞬間はありませんか?よければ教えてくださいね!
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