公開日:2026年07月24日

「このまま在宅でお願いします」という選択を支援する。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

先日長く診療させて頂ているとある高齢の在宅患者さんが細菌感染症を起こしました。

エコー上は該当の臓器に器質的な変化も認められ、まず間違いなく入院してちょっとした処置を受けながら抗菌薬治療をした方がよさそうな医療状況・・・・ご家族にそのように説明しましたが、色々と悩んだ末に結局は在宅でそのまま治療を継続する方針となりました。

ご家族のお考えはこうです。

①入院したとしても、年齢や体調を考えると外科的治療は難しい。なら治療内容は在宅と大差ないのでは?

②このまま亡くなるとしても在宅なら後悔しない。でも入院中に亡くなったら、本人もかわいそうだし自分たちもきっと後悔する。

③そもそも本人自身も「入院はもういいかな」と言っている。

正直に言うと、今井はかなり悩みました。

「医療的に正しい判断」と「本人・家族の意向に沿ったACP上の判断」——どちらを優先すべきか。答えが出ない中で、複数回にわたって家族と話し合いを重ねました。

で、結論は「在宅で治療を継続する」。

そして結果は——急性期を何とか乗り越え、少しずつですが回復・改善しつつあります。本当によかったです(^^♪

ただ、これが「正解だった」と言い切れるかというと・・・・正直そうは思っていません。

結果がよかったから「あの判断でよかった」と感じているだけで、もし経過が悪化していたら同じ判断を後悔していたかもしれない。在宅医療の現場では、何が正解かは結果が出るまでわからないことがほとんどです。

在宅医療者としてできることは——本人と家族と繰り返し繰り返し話し合い、その時点でのベストな選択を、後悔なく選んでもらうこと。正解がわからない中でも、会話を重ねながら一緒に考えていく。それしかないと思っています。皆さんもそう思いませんか??

さて今日は金曜日、ウィークデイのラスト1日です。引き続き暑いですが頑張っていきましょうか。今日が皆さんにとって素敵な1日となりますように!!

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