家族と一緒に時間を過ごしたいから、その理由での開業は絶対ダメ!!
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です(^^♪
今回はちょっと辛口な話をしてみようと思います。
先日、とある社労士と話をしていたら1か月前に開業したばかりの医師の話になりました。開業理由が「家族と一緒の時間を過ごしたいから」。土日も夜間も診療せず、ゆったりやっていくスタイルとのこと。
で、1か月経った今の集患が・・・・1日5、6人程度だそうです。
これ、正直かなり厳しいです
1日5、6人というのがどういう数字かというと、保険診療の収入だけで考えると月の売上が数十万円レベルです。家賃・人件費・医療機器のリース・・・・クリニックの固定費は開業規模にもよりますが、普通に数百万円かかります。
つまり、開業1か月で赤字まっしぐらの状態ということです。
もちろん開業したてはこういうものだ、という面はあります。最初から患者さんがたくさん来るクリニックなんてそうそうない。
でも問題は数字じゃなくて・・・・「その開業スタイルで、本当に地域に必要とされるクリニックになれるのか?」というところなんですよね。
社労士さん曰く
「先生から自分に<スタッフに状況が厳しいこと、伝えてくれませんか?>って話があったんですが、正直開業医ってお客さん呼ぶのってスタッフじゃないじゃないですか?その先生が変わらない限り無理だと思うんですよね。開業前に土日や夜間全くやらないって話あったとき、<開業やめた方がいいんじゃないですか?>って言おうと思ったんですが、失礼になるから辞めたんです。でもやっぱり言ってあげたほうがよかったかな・・・」
開業理由が「家族との時間」——それ自体は悪くない。でも・・・・
誤解してほしくないのですが、家族との時間を大切にすること自体は全然悪くないです。今井だって家族は大事です(^^♪
ただ・・・・開業って、地域の患者さんに「ここに来てよかった」と思ってもらうことで成り立つものですよね。
土日も夜間も対応しない。それは医師としての選択として理解できます。でもその分、「それでもここに来たい」と思ってもらえる何かが必要なんです。専門性でも、丁寧さでも、地域との関係性でも。
開業したてでそれをゼロから作っていくのに、最初から「ゆるく」では・・・・正直、今の時代は相当厳しいと思います。っていうかもっと明確に言うなら「それで開業医は無理!!」かなと。
開業最初の3年、今井が思うこと
今井が2011年に開業したときの話をすると、最初の数年は本当に必死でした。
年中無休でやろうと決めていたのも、「まず地域に知ってもらう」「紹介してもらった患者さんや他事業所に信頼してもらう」ことが最優先だったからです。・・・・夏も冬も関係なく、土日もクリスマスも正月も石狩行って、前田行って、白石行って、南の沢行って・・・しんどかったです(笑)
でもその積み重ねがあって今があると思っています。
今の時代、クリニックの数は本当に増えました。患者さんには選択肢がたくさんある。「近いから」「なんとなく」で来てもらえた時代はもう終わっています。だからこそ最初の3年は、死ぬ気でやるくらいの覚悟が必要だと今井は思っています。
その覚悟の上で、少しずつ働き方を整えていく。家族との時間も、その後についてくるものじゃないかなと。
これを読んでいる開業を考えている先生、開業したての先生・・・・「最初の3年」を甘く見ないでほしいです。もちろん今井の考えが全てではないですし、うまくいくスタイルは人それぞれだとは思います。
でも地域に必要とされるクリニックを作りたいなら、最初は泥臭くやるしかない時代だと、1開業医の先輩として正直に伝えたいですよ。頑張ってください。
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