公開日:2026年04月18日

医療訴訟が頻発すればするほど、リスクの高い医療の担い手が少なくなり、より無機質な医療になっていく・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

長野の県立こども病院の件少しだけブログでとりあげました。

結果が悪ければ全て注意義務違反になるのでしょうか?【心臓手術を受けたあと当時1歳の長女が死亡…長野県立こども病院側に「注意義務違反」両親が損害賠償求めて提訴…病院運営する県立病院機構に8398万円余求める】

一応昨日4月17日も関連記事がでていたようなのでヤフーさんの記事貼っておきます。

当時1歳女の子が心臓手術の後に死亡「医療行為が原因であることは明白です…」長野県立こども病院「注意義務違反」両親が県立病院機構に約8400万円の損害賠償求める裁判「物理的に考えがたい…」病院側は争う姿勢

記事中に

「また、父親は意見陳述で長女が亡くなったことについて、「医療行為が原因であることは明白です」などと述べました。」

とありますが・・・医療者としては一生懸命に治療をした後に家族にこれを言われると心が砕け散りますね。

 

日本の現行の法律上では裁判をすることは当たり前ですが自由で、その真実を裁判所に判断してもらう、というのは権利としてはありますが、一方医療訴訟がこのように医療者からみても???なケースで今後も頻発した場合、小児外科や産科、救急科などのリスキーな科での医師数は当然減るでしょう。(誰が好き好んで一生懸命に治療した後に訴訟になるリスクの高い科でコツコツと現場で頑張るんでしょうか??完全に善意によるしかないですよね)

これは社会的に見た場合には大きな損失になるのではないでしょうか?日本全体でこれを許容すべきでしょうか??

 

また医療が常に訴訟と隣り合わせになると、治療の選択肢、医師の説明や会話についてもどんどん無機質な、感情の入り込まない説明や会話になっていきます。実際今の医療の現場ではもう20代30代の医師はそうなってきています。

命に係わるがんの治療の選択についても、事実だけ述べそれ以外は何も言わないし選択も自分(&家族)だけでしてもらう・・・医師はそこには自分の感情は何もいれず、病状、今後の方向性、治療方針の提示、合併症や副作用の話、そして希望があるならセカンドオピニオンの話をして書類にサインをもらう、それがリスクマネジメントの徹底には必要だと。でもそれって誰がそういう医療を受けたいと思うし、やりたいと思うのでしょうか??

 

医師だけ医療訴訟に関しては裁判免除、という特権を求めている訳ではないですが、社会全体としてこれでいいのかは今一度考えるべきではないかと考えています。

1医師としては訴えられた病院や長野の先生が司法に一石を投じるためにも新患などの診療を一旦ストップする、というのも手だとは思いますが・・・2000年代初頭の福島の大野病院の参加の事件以降、この問題は議論されては結論が出ずに先送り、棚上げされていましたが、今後の世代のためにもきちんと社会的に議論をし一定の結論を出すべきだと思いませんか??それにしても関連学会、早々に声明ださないんですかね・・・

 

時間ある方は以下の項目をチェック!!

法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓

【2026年版】法人の歩みと「これから描く未来図」について

いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓

【2025年】当院の活動を数字で振り返る

在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓

【2026年版】なぜ私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」である必要があるのか?

3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓

【2026年版】在宅医・総合診療医、そして「法人内開業希望医」募集!~医師としてのキャリアと経営マインドを磨く~

看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓

【2026年版】多職種連携のリアル~看護師・MSW・リハ職が「主役」になれる職場~

アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓

【2026年版】「医療」を支えるのは医師や看護師だけじゃない!事務長候補・人事・広報などの総合職を本気で募集します!!