敷地内薬局誘致を巡りアイングループ役員逮捕!かなり大きな問題を引き起こすでしょうね~KKR札幌医療Cの薬局設置めぐり元部長ら入札妨害容疑で逮捕~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
昨日寝ようとしていた時にちょっとびっくりするニュースを見つけましたのでご紹介します。アイン関連の会社役員が敷地内薬局誘致に関わり不正に内部情報を得て入札したため逮捕との大きな意味のある記事です↓
KKR札幌医療Cの薬局設置めぐり元部長ら入札妨害容疑で逮捕
「国家公務員共済組合連合会が運営する札幌市の「KKR札幌医療センター」の元部長が、病院の敷地内に薬局を設置する事業をめぐり、特定の会社に受注させようと、公募に関する競合他社の情報を漏らしたなどとして公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは「KKR札幌医療センター」の元事務部長、藤井浩之容疑者(62)です。
警察によりますと、元部長は3年前の11月から12月にかけて公募が行われた医療センターの敷地内に薬局を設置する事業をめぐり、特定の会社が受注できるよう公募に関する競合他社の情報を漏らしたなどとして、公契約関係競売入札妨害の疑いがもたれています。
また、元部長から得た情報をもとに提出期限が過ぎたあとに提案を再提出したとして、▼札幌市に本社を置く薬局事業などを展開する「アインファーマシーズ」の当時の北海道支店長新山典義容疑者(55)と、▼親会社の「アインホールディングス」の当時、取締役開発統括本部長で、現在アインファーマシーズの社長の酒井雅人容疑者(54)も、同じ容疑で逮捕されました。
公募は、業者に薬局の運営計画などを提案してもらう、公募型プロポーザル方式で行われ、5社が参加しましたが、最終的に調剤薬局最大手の「アインホールディングス」が選ばれていました。
警察は、捜査に支障があるとして、3人の認否については明らかにしていません。
警察は今後、取り調べを進め、詳しい経緯などを調べることにしています。
元事務部長の逮捕を受け、KKR札幌医療センターは「当院在職中の行為に関して逮捕されたことは誠に遺憾で、患者をはじめ、関係各位に多大なる心配をおかけし、深くおわび申し上げます。詳細については確認中で、捜査機関の捜査に全面的に協力します」とするコメントをホームページで発表しました。
【KKR札幌医療センターが応募した公募型プロポーザル方式】
札幌市豊平区にある「KKR札幌医療センター」は、国家公務員共済組合連合会が全国に設置、運営する病院の1つでホームページなどによりますと410の病床がある総合病院です。
今回、問題となったのは病院の敷地内に薬局を整備、運営する事業で、3年前、令和2年11月に薬局の運営計画などを提案してもらう、公募型プロポーザル方式で業者を募集していました。
公募要領によりますと目的は患者の利便性の向上や土地の有効活用のためとしていて、応募の要件として、▼400床以上の病院の敷地内で薬局を開設した実績があり、▼道内で24時間緊急時の対応が可能な薬局を持っていることなどとしています。
こうした条件を満たした事業者から、薬局の営業時間や人員、それに具体的な運営計画の提出を受けたうえで、総合的に評価して1社を選定することになっていました。
【事件の背景に“規制緩和”の指摘も】
今回の事件の背景には、国の規制緩和があると業界関係者は指摘します。
かつては、原則として禁じられていた敷地内への薬局の併設が7年前の平成28年、規制緩和によって可能となると、全国各地の規模の大きい国公立の病院などで敷地内に薬局を誘致する動きが進みました。
日本薬剤師会によりますと、去年6月の時点で42都道府県で256の敷地内薬局があり、6年前と比べ、およそ4倍に増えたということです。
業界関係者はNHKの取材に対し、「患者としては薬をもらいに行く場合、近くの薬局のほうが楽でありがたい。薬局にとっても敷地内の薬局だと客が増え、利益が見込めることから、どうしても落としたい案件となる」と話していました。
【アインファーマシーズとは】
「アインファーマシーズ」は、札幌市白石区に本社を置く「アインホールディングス」のグループ会社で薬局やドラッグストアを全国で展開していて、会社のホームページによりますと、店舗数は全国で1200店舗以上にのぼります。
調剤薬局の業界大手で、道内では、KKR札幌医療センターのほかにも、複数の病院で敷地内の薬局を運営しています。
グループ会社の今の社長など幹部2人が逮捕されたことを受けて「アインホールディングス」は「本件を厳粛に受け止めており、引き続き捜査に全面的に協力してまいります。関係者の皆さまへ多大なご迷惑とご心配をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます」というコメントを出しました。」
当該記事に関連したアイングループの声明はこちらです↓
当社及び当社グループ会社役員の逮捕について
今年2月のブログでは北大ですが、敷地内薬局選定の過程を公的な医療機関であればもっとオープンにすべきではないか?と書きました。
北大は敷地内薬局選定の経過はオープンにしないのでしょうか~北大病院の敷地内薬局「なの花北海道」「アインHD」に最終決定~
やはりというか入札形式でやるとなればそりゃそうなりますよね・・・やれることやろうと思ったら事務方取り込むのが一番手っ取り早いですもんね。札幌市内でも他にもアインが敷地内薬局で入っている医療機関はかなりの数がありますが、そこの選定理由は・・・・どうなっているんでしょうか?今回の事件をきちんと解明して公的な機関(民間病院はいいですが)において不正が行われていなかったか検証が必要でしょう。
今回の事件は少なくとも以下の3点の側面からは評価する必要があるかと考えています。
①アインの入札談合について、どのように行政が考え対応するか。またアイン自体がどのようにこの事件を総括するのか
②病院側の管理体制はどうなっているのか。運営責任は誰がとるのか、また今後の今ある敷地内薬局への対応はどうするのか
③そもそも敷地内薬局という制度自体への再評価と選定過程の透明化についてどう考えるのか。税金でのバックアップがなされている公的機関についてはどう考えてもきちんと説明責任があるのではないか
個人的には23年8月末というこの時期は時期診療報酬改定にとても大きなインパクトを引き起こす時期だと思っています。もしかして行政、警察当局はそこまで理解した上でこのタイミングでの逮捕に至ったのかもしれませんね?深読みしすぎでしょうか??
この問題に関して皆さんのご意見はいかがですか?よければ教えてくださいね。
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