営利主義の訪問看護ステーションには要注意・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
先日在宅医のDr３名と話をする機会があったのですが、札幌市内のある訪問看護ステーションについて話題になりました・・・・訪問にインセンティブをつけてひたすら訪問看護をさせているようですが、正直そもそもの看護内容に一貫性がなく終末期の患者さんのみならず認知症などの患者さんの訪問も「本当に何をみているの？」というような状況とのこと。概ね３人とも同じような印象をもっていましたよ。
自分は何も言わずに聞き役に徹していましたが、大体同じような意見・・・そもそも訪問看護って看護を提供し患者さんのためになる、そして他事業所にも自分達の情報をフィードバックしていいケアや治療をしてもらう、最終的に自分達の事業所にも利益があるという所謂「三方よし」を目指すべきですが、そこのステーションって自分達の利益は確保するけれど患者さんのためにならない、他事業所にも有益なフィードバックがないという「一方よし」なんですよね。
さらに問題に拍車をかけているのが在宅医もそうは思っていても当該事業所にきちんと「おまえんとこ、ダメだぞ」ってフィードバックしない、ということ。結局は在宅医側も患者さんが欲しいため、関係性が悪くなることを危惧しあまり意見は言っていないとのことでした。（３名の中で一人だけこのままだと使えないぞ、とは言ったようですが）
自分から言えることは
①ケアマネさんは、自分がどの訪問看護ステーションの事業所を選択するかが患者さんの在宅療養の質にかなり関わってきていると認識して選択してほしい
②患者さん家族に関してはどこのステーションがいいかわからないでしょう・・・かかりつけ医に相談するか、紹介された１か所ですぐに即決するのではなく複数の訪問看護ステーションを実際自分達で確認した上で決めるようにしてください
ってことですね。
モラルがない事業所が増えてきています。自分の身は自分で守る、そういう意識がなければ良質な在宅医療が受けられない時代になってきつつあるのが悲しいですが、それが２０２３年の札幌の現実です。皆さんお気をつけてくださいね。そして訪問看護を目指す看護師さん、最初に事業所選定を間違えると「これが訪問看護なんだ・・」って幻滅すると思うので気をつけてくださいね。
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