日本における薬局薬剤師さんの業務、将来的には海外の薬剤師さんとはかなり異なってくると予想しています。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
薬剤師さん絡みでこんな記事を見つけました↓住友商事の取り組みです。
訪問看護ステーションと調剤薬局の連携による在宅医療の拡充について~地域包括ケアシステムのモデルケース構築を目指す~
・・・さて最近薬剤師さんの処方権、緊急避妊薬の取り扱い、零売などを巡って色々議論されているのを、口こそ何もだしませんが興味をもって定点観測はさせてもらっています。
その中で自分が違和感を若干覚えるのが、薬剤師さん自身が薬剤師としてこうありたい、こういう役割を担いたいという希望と、国がこれから将来求めるであろう薬剤師像にかなり乖離があるのではないかという点です。
おそらく
薬剤師さんの希望=専門職としての薬学的知識をベースに薬剤の処方、その選択、OTC、零売などを適宜主導権をもって対応していく
ということが期待かなと。ただ自分としては
国が今後求める薬剤師像=薬学的知識をベースに、実際に地域包括ケアの中で専門知識をもった治療とケアのスタッフの一員として活動すること
なんじゃないかなと思っています。
というか2040年とかの人手不足を考えると、薬剤師さんをどう活用するのかという視点を国が持った時に絶対カウンター業務だけではやっていかせるわけにはいかない、となると思うんですよね。実際に地域にたくさん出て、看護師やヘルパーさんと共に治療とケアの担い手となってもらう・・・そういう役割を国を期待しているんじゃないかと個人的には思いますよ。AIももっと普及するでしょうし。
その国が求める役割、業務が薬剤師さんが期待することかと言われれば・・・実際はそうはならないでしょう。海外の薬剤師さんの業務とも全く違いものかなと。
ただ全員そうなる訳ではなくて、他の職種で見られてるように薬剤師さんの中でも高度技能や知識をもつ薬剤師とそれ以外という形で二極化していくのではないかと予想しています。皆さんもそう思いませんか?(決して薬剤師さんの役割を否定している訳でもないですし、医師の仕事に口出すな!っていう狭い了見で話をしている訳ではないです。単純に将来を見た時にそうならざるを得ないのは自明の理かなと、あくまで今井個人としては考えていますよ。)
見たくない、想定したくない未来もあるかもしれません。どう対応するか、準備するかはその人次第・・・自分は薬剤師さんの役割はそんな形になっていくのではないかと思っていますが、どうなるでしょうかね??(でもそういう形での薬剤師さん業務も、俺は面白いんじゃないかなって思っています!(^^)!)
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