公開日:2023年05月24日

”訪問看護事業所のための訪問看護”をすることは間違っていると思います。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

最近たまに「なんのために訪問に入ってもらっているんだろう?」って感じる機会が増えてきました。利用者さん(患者さん)のために訪問看護に入ってもらっているはずなのに、実際に患者さんが求めているものは提供できずにただただ時間を過ごしているだけという・・・本当にこれで訪問看護って言えるの?と思ってしまう訪問看護ステーションさん、札幌でも散見されるようになってきてかなと、あくまで個人の意見ですが感じられます。

 

10年以上前の札幌でもまだまだ在宅医療が認知されていなかった時にはそんなことはほぼなかったです。参加するプレイヤー(医療職)も「在宅医療が好きで好きで楽しくてたまらない」っていう人がほとんどでしたし、やっている医療機関や訪問看護ステーションなどの事業所も利益のため、というよりは純粋に在宅医療というまだまだメジャーにはなっていない医療を早く、たくさん札幌の人達に提供したくて行動していました・・

時が経ち在宅医療が「成長する分野」「開業しやすい分野」「利益がでる分野」として認知されると、それに伴いたくさんの事業所が参入してきました。プレイヤー自体も徐々にですが変質し、在宅医療をやりたい、というよりは単純に勤務条件がいいから、夜間勤務が少ないからなどの理由で就業する人が増えてきています。

 

結果として自分が感じている違和感は「全ては患者さんのために全事業所がありサービスを提供しているはずなのに、いつの間にか事業所のためのサービス提供となっている」という点ですよ。

「それって”訪問看護事業所のための訪問看護”なんじゃない?」

そう思う機会が残念ながらあるのが現状です。

 

知識や技術の欠落、同じ事業所でも看護師間の連携が全くできておらずにケアの連続性が欠如しているなどの質の問題、規模拡大のため、営利目的のためのがん患者さんへ無意味な複数回訪問、リハをしないリハセラピスト、それを助長する訪問回数に応じた手当・・・・そろそろ在宅医療者は自戒すべき時期にきているのではないかと今井は考えています。

 

在宅医療がこれからさらに重要性を増すのは間違いないと思います。改めて今「患者さんのための在宅医療とは」という根本を問い直す時期なのかもしれません。今井はできるだけそのような事業所を見つけたら(嫌われますが)「方向性間違っていないかい?」「それって本当に患者さんのためなの?」と声をかけるようしています。皆さんも周りでそのような事業所見つけたら、だんまりをして事なかれ主義を貫くのではなく、一人一人声を出してみてください。きっとそれがこの先の札幌の在宅医療をよくする道に繋がっていると考えています。また改めて自分自身や自分の事業所も見つめなおしたいと思っています。

 

そう思いませんか?

 

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