その医療費の節約、本当に大丈夫ですか？
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
開業医として診療している医師はある程度診療報酬のことも詳しいので、診療のスタイルとして「利益を重視して診療している医師」も確かに一定数います。不必要なリハビリさせていたり、自己注射させていたり、投薬継続していたりと・・・ただ大多数の医師は患者さんにあった、ベストの医療を提供するのが自分の仕事と考えていると思います。
さらにかかりつけ医として診療するのであれば、ベストの医療を提供するだけでなく、その中で患者さんの生活背景や家族状況なども加味しながら診療していっています。もちろん金銭面での問題があれば、それもどう克服するのか、一緒に考えながら工夫していますよ。
〇薬代が高い→多少効果は劣ってもジェネリック出ている薬に変更する
〇介護保険がはみ出して困っている→訪問主体のサービスからデイ主体のサービスに調整
〇訪問看護の利用方法について困っている→リハ主体として調整
〇病院から使用していた創傷物品がと高い→自宅にあるものを使用
そんな感じで工夫はできるのですが、「それだけは絶対に減らさないほうがいい」っていう医療費もあります。それが何かは患者さん毎によって違うので都度アドバイスはしていますが、かかりつけ医のDrがそれは絶対ケチらないほうがいい、という場合は大抵は減らさないほうが絶対にいいと思います。
医療費を毎月１０００円減らせたとしても、それで結局入院したり体調悪化したりすれば５万１０万の金額がかかります。しかも体調も悪くなって・・・いいことは絶対にありません。そういう医療費の削り方は自分は嫌われても「絶対やめなさい」って言っていますよ。
削っていい医療費とダメな医療費があります。その判断は患者さんと家族だけでは中々わからないと思います。その医療費の節約、本当に大丈夫ですか？１０００円２０００円のために命削っていませんか？
かかりつけ医としっかり相談して決定してくださいね。
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