在宅医療の現場で点滴するかどうかを判断するのは医師?看護師?どっちが正解?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
基本的に自分はそんなに在宅医療の現場では積極的に輸液、点滴を行うことはありません。ただご家族の希望があった場合や極度の脱水などの場合は都度都度特指示だしたりださなかったり状況の違いはありますが、必要性を判断して行ってはいます。
さて在宅の現場で点滴をするかどうかの必要性をどう判断するかですが、訪問看護師さんはどうしても医師の判断が優先と考えてしまいます。医師が指示を出す立場だから、医師が判断をすべき事柄だから・・・確かに病院医療では絶対そうですが、在宅の現場では全て医師判断、というのは間違っていると思います。
というか一歩進んで点滴の頻度や量、必要性の可否などはある程度訪問看護師に判断してもらいたいと思っています。
理由としては単純に
①看護師の方が患者さん家族と接する機会が多く圧倒的に医療的な状況を把握しているから
②同様に家族や本人の考え、治療の希望など(ACP含め)も、医師よりも詳細に理解しているから
という2点から、です。
なので自分はほとんどの場合訪問看護師さんが「○○さんの点滴、週3でやっていますが連日したほうがいいと思います」とか「経口摂取増えてきたんでそろそろ点滴回数減らしていっていいですか」っていう報告が来た時にはほぼほぼ反対することないですね。
逆に困るのがしばらく点滴してある程度介入「点滴回数や量ってどうしたらいいですか?」っていう質問・・・・君たちそんな主体性のない関わり方で何を訪問看護しているの?って思ってしまいます。
医師の立場を尊重してもしかして意見を聞いてくれているのかもしれないけれど、職種は違えどお互いプロとして仕事をしているハズ・・・もっと自分達の意見や主張はきっちりすべきではないかと思っていますよ。
在宅医療の現場での点滴に関しては、訪問看護師さんがある程度主導権を握って判断していっていいと思います。ただ、ただですよ、医師やケアマネ、患者さんや家族がきちんと納得できるような調整力や判断力、臨床力はきっちり身に着けてから行ったくださいね!(^^)!
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