公開日:2023年02月15日

グランドビジョンをもってかかりつけ医の制度化を!!

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

m3の記事でかかりつけ医についての東京都医師会の見解が出ていました。興味ある方は一読してみてください。

「医師が連携し、かかりつけ医機能発揮が現実的」尾崎都医会長

気になった部分のみ抜粋すると

「・・「かかりつけ医機能」について、「日本の現状、診療所で働く医師の年齢を考えても一人の医師が24時間、あらゆる機能を担うのは現実的に難しい」とし、「医師が連携し、かかりつけ医機能を発揮するのが一番現実的」との見解を示した。地域の医師の連携が進めば、24時間対応だけでなく、より幅広い分野の診療が可能になるとし、そのための前提条件として患者情報の共有を可能にする医療DXの推進を挙げている。」

「 都医は地域内での各診療科連携にあたっては、▽地域包括ケアシステム内での連携を基本とするこ、▽24時間体制の構築、▽往診専門クリニックや大規模在宅医療、中小病院等との協力ーーといった方針を掲げている。」

 

都医がこの制度を主張している前提として、一人開業医がこのままOKという考えだからです。そもそも論として、一人で開業しても地域の医療・介護ニーズにこたえることができないのなら、一人での開業ということ自体に縛りをかける(もしくは一人でもきちんと求められる機能を果たす)べきではないでしょうか?

複数のクリニックが連携して・・・なんて正直医療の質としては絶対高くないですし、いわんや保険診療上かなりグレーな往診専門クリニックとかを医師会が認めていいのでしょうか?

自分としてはかかりつけ医の制度化を質高く行うのであれば、複数医師&多職種在籍の中規模クリニックの設置を推進していく方針が、一番これからの社会保障制度のニーズにマッチすると確信していますが。

 

現状のまま何とか制度を適応させていこう・・・・こういう意図が見え見えで地域や国の将来をきちんと考えているのか甚だ疑問です。

やっぱりかかりつけ医の制度に関してもそうですが、現場レベルからの積み上げ、ボトムアップでの制度構築は絶対してはいけないですね。20年後、30年後、50年後はどうなっているのか、その中で医療が果たすべき役割は何なのか、そのために今何をすべきなのか・・・グランドビジョンを持った人がきちんと青写真を描いて導いていくべきです。

 

現状の日本の医療政策は、ボトムアップ型の議論という体のいい言い訳をして将来の世代への責任を放棄している・・・かかりつけ医の議論を通して、また他の社会保障政策をみてもそう感じます。皆さんのお考えはいかがですか?

 

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