公開日:2023年02月12日

資料提供:危機に瀕する英国の医療サービス

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

このブログの12月1月2月の記事で、イギリスで大規模な医療職のストライキおきていますと皆さんにお伝えしていましたが、やはりイギリスの医療制度自体が結構限界にきているよね、という趣旨の文章を見つけましたのでご紹介します。

2月10日の第一生命経済研究所さんの記事です↓

危機に瀕する英国の医療サービス~経済パフォーマンスや金融政策への影響も~

「・・NHSの傘下病院では、長年の予算削減により、必要最低限の医療行為しか行えず、新型コロナウイルス感染流行時の離職者増加も加わり、恒常的な人手不足の状況にある。患者が緊急を要さない治療を受けることができるのは数ヶ月や1年以上先となることもザラで、救急車で緊急搬送されても受け入れ先の病院が見つからずに数時間放置されることも珍しくない。長年の予算削減に加えて、新型コロナウイルスのワクチン接種を優先し、通常の診療行為の多くが後回しとなってきたことや、インフルエンザの流行もあり、この冬は例年以上に診療待ちの患者が多いとされる。メディアでは連日のように、病院の前で患者の受け入れを待つ救急車の列や、救えなかった命の例が伝えられている。こうしたNHSの問題は英国の経済パフォーマンスにも影を落としている。」

 

上記文章ですが、他にもストライキがなぜおこったのかの構造的背景をきちんと理解できるように説明してくれていますので是非一読してみてください。

 

自分(というか皆さんもそうだと思いますが)が考えるべきなのは、イギリスの現状を参考、比較しつつ日本の今後の医療のことかなと思います。

今後本当に自分が危惧しているのは、5類になり感染対策の基準や国民一人一人の意識のたがが緩み、医療機関の負担が爆発的に増加→医療者の立ち去り型サポタージュが頻発→残存する医療機関やスタッフへの負荷が激増する負のスパイラルがおきることです。医療の問題は、上記イギリスの記事にもある通り崩壊寸前までいかなくても、ある程度まで質が落ちると間違いなく経済活動含め大きな影響が社会全体にでてきます。どう対応すべきなんでしょうか?

(ここでコロナは風邪と同じなんだから病院やクリニックなどの医療機関でも過剰な感染対策をするな、なんて意見言う人がいたら、現場を見てから言って頂きたいですね。医療機関が医療の質を担保するためにも、現場は限りなくゼロコロナを目指して対応するのが通常ですよ。)

 

昔から日本には”他山の石”といういい諺ありますよね。イギリスの現状を鑑みて、日本にあった、これからの社会保障システムをうまく構築していきたいですね。皆さんのご意見はいかがでしょうか?

 

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