2023年はさら介護事業所の倒産が増加しそうですね~介護事業者の「倒産」過去最多に~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
札幌では気候の影響、観光客さんの増加による人流の活発化などもあり、まだまだコロナ感染症が猛威を振るっています。さて今回は介護事業所の倒産について、2022年度が過去最高を更新しているよ~、という記事を見つけましたのでご紹介します。
まずはNHKさんより
介護事業者の「倒産」過去最多に なぜ?利用者はどうなる?
東京新聞さんより
介護事業者の倒産、過去最多 通所・訪問8割、コロナや物価高
図で経年変化や内容を見るとこんな感じです。
住居系やマルメのサービスとは違って通所や訪問は出来高ですので、コロナで利用者さんが休みになったり事業所がクラスターになったりした場合は収入が一気に激減します。今は何とか耐えている事業所も多いでしょうが、これがあと1、2年たつと限界、となる事業所は絶対もっと増加するはずです。何も介入がなければ2023年には倒産件数はさらに増加するでしょう。
介護事業所の倒産が増えると、やはり何より一般の社会人の方の生産性や活動力が社会全体トータルでみていくと必ず減少します。ご家族が要支援や要介護1といいながらも結構厳しい状態で介護と社会人生活を両立されている方、皆さんの周りにいませんか?そういう方がある日突然「デイサービス閉鎖になったから親を今日明日は自宅で見なくちゃいけないんだよね」となって休みになったら・・・・上記の事態を考えると充分考えられる事態かと思います。
国は介護事業全体に民間企業を入れて活用する方向性をとったのであれば、もう少し”余白”がないとビジネスになり得ない状況になっている、ということをきちんと認識して対応すべきです。コロナのみならず社会保障制度や少子高齢化、人手不足への対応も依然この20年何もすすんでいませんし・・・・
個人的には手を打てる余力があるうちに政策なり対策なりをやらないと、このままでは日本が本当にどん詰まりになってしまうのではないかと危惧しています。過去50年なんとかなってきたからこれから先もどうにかなるでしょ?なんていう考えは絶対有り得ないと思います。岸田首相には増税するより、もっと国政システムの根本的な部分にアプローチしてもらいたい、自分はそう考えますが皆さんの考えはいかがでしょうか?また介護事業所を経営されている方のご意見も聞いてみたいですが、皆さんの現場は現在どんな状況ですか?よければご意見くださいね。
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