公開日:2022年12月01日

一体どの年齢まで積極的な治療はすべきなのでしょうか?~98歳患者の腹部大動脈瘤手術に成功 国内最高齢  新居浜病院~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

昨日の記事で気になるニュースを見つけましたのでご紹介します。

愛媛新聞より

98歳患者の腹部大動脈瘤手術に成功 国内最高齢  新居浜病院

「 県立新居浜病院(新居浜市本郷3丁目)は29日までに、市内在住の98歳の男性の腹部大動脈瘤(りゅう)の手術に成功したと発表した。従来の開腹手術より患者への体の負担が少なく、入院期間も短縮できる「ステントグラフト」内挿術で実施。国内で報告されている腹部大動脈瘤手術の患者としては最高齢としている。

病院は29日、主治医を務めた心臓血管外科医師の太田教隆医監部長(52)らが説明会を開き、患者の星加文夫さん(98)も同席した。」

 

98歳にステント治療・・・・これをどう考えるべきでしょうか?自分が問題だなと感じる点は2点です。

1)保険診療の問題

2)死についての高齢者の受容の問題

1)については一体何歳までの治療を保険適応とするの?という問題です。これだけ医療費については国民全員に高負担を強いている現状であれば給付についても何らかの制限がつくことも、聖域なき状態で議論をしなければならないはずです。これが1,2万で済む治療なら理解できますがステント治療となると3桁万円の金額が動くかなと・・・・寿命もあると思うのでそれだけの治療費をつぎ込む意味があるのかどうかもよく考えていかないといけない問題だなと考えています。

医療、医師の立場から考えると絶対救える命は救うべき、社会保障制度の議論の立場から考えると持続可能な保険診療を維持するために何らかの制限をかけるべき・・・・皆さんはどう考えますか?

2)について、一体高齢者は病気と自分の寿命についてどう考えるべきなのでしょうか?おそらく自分ならもう治療しないで爆発したら爆発したで寿命、と受け入れるのではないかと思います。

”死”はあくまで忌み嫌いいつまでたっても避けるべきものなのでしょうか?”死”を受容するためには何をどう準備すべきでしょうか?この年齢であっても生に執着するべきでしょうか?(決してこの患者さん個人を攻撃している訳ではありませんのでそこはご了承ください)

 

上記問題はどこかで考えていかなければいけない、また取り組まなければいけない問題と思います。皆さんのお考え、よければ聞かせてくださいね。

 

 

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