医療の現場において、医療への熱意が溢れるプレイヤーは、いいマネージャーにはなれないかもしれませんね・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
最近法人組織が大きくなるにつれ、組織と人について考えることがよくあります。適材適所、人事戦略、人事考課、研修によるスキルアップ、管理職の養成・・・・色々ありますよね!(^^)!
会社＝組織なので、経営側として大前提として優先すべきは組織だと思いますが、結局は組織は個が輝かないと魅力がどんどん落ちていく、というのは古今東西変わらない真理だと思います。そうなると結局組織を優先する＝個々人の働きやすい環境や状況を整える、という禅問答のような回答となり、答えのない思考をぐるぐるぐるぐる継続することになりますが、これは仕方のないことなんでしょう。
ただ自分としては医療機関における組織の在り方についていくつか気が付いた点があるのですが、そのうちの一つを挙げると「医療への熱意が溢れるプレイヤーは、いいマネージャー（管理者）にはなれないかもしれない」ってことです。
ん？医療への想いがない人がマネージャーになるほうがまずいんじゃない？って思うかも知れませんが、もちろんいい医療を提供したい、最善の努力は尽くしたい、っていう考えをもっているのは当たり前です。その上で組織とか個人とかの在り方を考えていくときに、自分の医療への想いだけを最優先するのではなく、組織の状況や今後の方向性を加味する、個々の成長具合や研修プラン、家庭状況や精神状況など、本当に複雑にからみあった要素を一つ一つ大事にしながら色々方向性を模索する、その判断力であったり柔軟性こそがいいマネージャーの条件なんじゃないのかなと思います。
自分が過去にお会いした、一緒に働いたいい管理者さんの共通点は、もちろん質の高い医療を提供することを目指しているのはもちろんですが、その他にも上記のように俯瞰的な視野とバランスに長けた資質、感覚を持っていたと思います。
また逆に上記のような資質や視野、感覚を持っている人は、プレイヤーとしては今一つでもマネージャーとして働いてみたら実はかなり良かった、という人もいましたね。
自分の医療への想いに固執してしまう、そこから離れられない人、本当にプレイヤーとしては悪くないのかも知れませんが、いい管理者にはなれないでしょう。解決策はポジションが上がるにつれ自分の考えを意識してプレイヤー目線からシフトしていく、個から集団について考えていくということになるのですが・・・・正直これは教えていくのは難しいですよね!(^^)!
皆さんの組織の管理者さんはいかがでしょうか？いいプレイヤーはいいマネージャーにあらず！そうではないですか？
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