認知症患者さんの在宅療養では、兎にも角にもケアマネさんが細かく動いてくれないと現場が回らないですね。
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
当院の在宅医療の現場では６，７割のケースでほぼ認知症の患者さんや家族の方の対応が求められます。患者さん本人であったり、夫婦ともにっていう場合ももちろんありますし、場合によってはキーパーソンの方まで認知機能ちょっと落ちてきている・・・なーんてこともよく経験します。
まぁ在宅医としては認知症患者さんのマネジメントができてこそまずは独り立ち、と思ってもらっていいかと思うのですが、それでも実務の部分では大きな部分を訪問看護師さんと特にケアマネさんにお願いすることになります。
特にケアマネさん・・・最近は少なくなりましたが、それでも”動けるケアマネさん”と”動けないケアマネさん”では圧倒的に提供できる在宅医療の質が異なってきます。いくらこちらがアセスメントして介入の方法を提案してもケアマネさんが動かなければ進まない、なんてことざらにあります。
先日も独居認知症患者さんの在宅療養について諸々調整が必要だったのですが、正直ケアマネさんの動きが悪く結局は自宅での療養が困難となった方がいらっしゃいました。こんな場合は非常に残念でもったいないなと思ってしまいます。それじゃケアマネさん変えたらどうなの？って言われてもそもそも認知症患者さんで自己決定権がない人でキーとなる方が疎遠な場合はそれすらもハードルが高くて難しいんですよね。包括や保健師さんもできることは限界がありますし、そもそもそういうケアマネさんって＜自分はきちんとできている！＞って認識している方が多いんです・・・
という訳で今日の教訓は皆さんは（認知機能が）元気なうちにいいケアマネさん探しておくか、探せるかかりつけ医や医療職と知り合いになっておいてくださいね、ということですよ！
認知症に例え自分や家族がなったとしても、住み慣れた場でずっと過ごせるほうがいいとは思いますよね？今から準備をしておいてくださいね。
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