選挙結果は確実に社会保障制度に大きな影響を及ぼしますね～２０２４年医療・介護同時改定はどうなる？～
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
２０２２年７月１０日に行われた参議院選挙の結果は皆さんご存じの通り自由民主党の圧勝となりました。元総理の銃撃事件の余波というよりは、選択肢として投票すべき野党がほぼない状況だと大多数の方は考えていると思いますので妥当な結果かと思います。
選挙に関しての考察はあれこれ言うつもりは全くないです。が、医療機関経営者として、今回の選挙が今後の社会保障制度改革に与える影響についてはきちんと考えておきたいと思っていますよ。
選挙を得て国民の信任を得たと考える与党は、政策をどんどん推し進めていくでしょう。その中で２０２４年の医療と介護の同時改定に向けて早急に国が議論を進めていくと思われるポイントは以下３点だと思います。
①タスクシフト（に伴う医師の働き方改革）
②医療のDxの推進
③かかりつけ医制度の確立
特に③に関してはこのまま医師会などの利害が直接関係している団体との会話では全く政策が進むことはないでしょうから、どこかのタイミングで必ず政府主導で政策化されると思います。
そうなるとどうなるか・・・・大きな変化としてはマイナー科での開業はかなり厳しくなり、既存のクリニックの在り方も大きく変化するでしょうね。保険診療する限りは専門特化するクリニックより広く浅く、医療へのファーストアクセスを担保し予防や在宅医療まで担うクリニックが生きのこる形になるはずです。
「そんなことあるわけない！！今と全然違う状況に変化していく訳ないだろ？」
って既存のクリニックの先生は考えると思いますが、それは希望的観測でしかないと思いますよ。
①と②も大きな変化は及ぼしますが、それでも③が医療機関、特にクリニック経営に与えるインパクトよりは少ないかなと考えています。
今回の選挙結果は国民が与党に大きな信任を与えた形になります。その結果を見誤ると経営上大きな問題を抱えることに・・・・未来は現在の延長線上にありますが、現在と同じ姿形とは限りません。自分で考えて皆さん準備していきましょうね。
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