公開日:2022年07月05日

地域包括ケアの将来は”かかりつけ医の登録制度”以外に道はないと考える草場先生と自分も同意見です

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

m3の記事で地域包括ケアやかかりつけ医制度について自分の考えとほぼ同じ考えの先生の記事が載っていましたのでご紹介します。興味ある方はどうぞ↓

診療所「医師一人」「高齢化」の課題露呈 – 草場鉄周・新型コロナ有識者会議構成員に聞く◆Vol.2

自分とほぼ同じ考えの部分を抜き出します。(特に気になる部分は赤文字で)

―「かかりつけ医機能の制度整備」ですが、どのように制度設計すればいいとお考えですか。

私は、診療報酬による政策誘導は限界に来ていると考えています。地域包括診療料や機能強化型在宅療養支援診療所などで高い報酬を付け、かかりつけ医機能や在宅医療を担うよう誘導してきました。しかし、日本の診療所経営はそこまで厳しい状況に追い込まれているわけではないので、届け出自体を行う必要性を感じない、あるいは届け出を行っても算定しないところが数多くあるわけです。

大病院の受診についても、紹介がない受診には患者に定額負担を課していますが、診療費の問題に矮小化されることによって、患者にとっては「お金を払いさえすれば、受診していい」などと誤解されかねません。

私はお金による政策誘導ではなく、患者ニーズを軸に制度設計をすべきであり、かかりつけ医の登録制が根本的な問題解決になるのでは、と期待しています。ドクターは患者ニーズに敏感であり、社会が求めているのであれば、風邪をひいた時の対応など単発の診療ではなく、日頃の健康管理から在宅医療までを含めて、総合的に対応し、国民に安心感を提供できる体制を整えるようになるのではないでしょうか。

議論を分かりやすくするために、ここからは「かかりつけ機能を持つ医師」を便宜上、「かかりつけ医」と表現します。

国民は信頼できるかかりつけ医を選び、登録する。自分の健康を一緒に考えてくれるパートナーであると分かれば、「こんなことも、先生に相談していいんだ」などと、これまで言い出せなかったことも気軽に話をできるようになるなど、医療との関わり方も変わってくるでしょう。ACPの重要性なども近年語られていますが、それもこうしたかかりつけ医のあり方が大前提にあるのではないでしょうか。

――登録制については、「かかりつけ医は一人ではない、複数登録してもいいのではないか」などの指摘が上がります。

私の答えはシンプルです。どんな診療科の医師でも、かかりつけ医として登録できるわけではなく、かかりつけ医は一人。包括的に幅広く診ることができる内科系医師が中心になるでしょう。

単科の診療所は、病院の専門外来と同じであり、かかりつけ医とは果たすべき役割が違います。単科の診療所はその専門性を追求し、かかりつけ医とプロフェッショナル同士で連携し、かかりつけ医からの紹介で受診する体制を構築すればいいのです。

――イメージは、イギリスのGP(General Practitioner) に近い。

もちろん、いったん登録しても相性が合わなかったりしたら、かかりつけ医を変えてもいいわけです。各かかりつけ医がどんな機能を持っているか、リスト化して公表しておけば、医療者と国民との関係もある意味、対等な関係になってくることが期待されます。かかりつけ医の登録制が、医療を変えていく起爆剤になるのでは、と考えています。

――かかりつけ医への報酬は、補助金でしょうか。

診療そのものへの報酬については個々の医療行為と紐づく出来高払い、そして疾患の包括的管理と紐づく包括払いの併用が現実的と考えています。ただ、かかりつけ医機能を果たすためのハードあるいは人材の整備、さらには地域包括ケアの実現につながる地域連携活動などには、医療保険からの支払いのみならず補助金のような公費の利用も考えるべきでしょう。その際は、登録患者一人当たり月額いくらのような形で医療機関に補助金を支払う体系が想定されます。つまり、人頭払いのような単純な報酬体系ではなく、機能と役割に応じた弾力性のある報酬体系が望ましいでしょう。

 

 

上記赤文字はほぼ自分も同意見です。ただこれを医療政策として行うには医師会の猛反発が絶対起きます。だって専門科の開業医の先生のクリニック、絶対潰れますから。おそらくこれを行うなら国が政策決定として医師会を説得して強硬突破していくしかないでしょう・・・

皆さんは上記についてどうなると思いますか?

自分は100%国はこの方向性に突き進むと思っていますし、そう考えて準備しています。だってそうしないと地域包括ケアシステムが維持できないのは明々白々ですから。

 

かかりつけ医の登録制度、どうなるでしょうね?

 

現在の目標は2024年に病院を開設すること!一緒に病院つくりませんか?→こちらをどうぞ!

成長する医療法人で人事部立ち上げに協力してくれませんか?→こちらをどうぞ!

法人運営をしてみたい事務の方募集しています→こちらをどうぞ!

札幌で在宅医療、在宅緩和ケアなどの訪問看護、地域密着型の外来看護をしたい看護師さん募集しています。診療所、訪問看護ステーション、看護小規模多機能など全事業所で募集中!→こちらをどうぞ!

さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めました。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!

当院及びさっぽろみなみホームケアクリニックでは常勤医、非常勤医を募集しています→こちらをどうぞ!

2021年11月からクリニックから徒歩五分の場所でホスピス併設住宅開始しました!!入居希望の方は→こちらのHPこちらをどうぞ!

2022年上半期、それ以前の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!