いい在宅療養をするためには掛け算的な要素が必須!!医療だけが質がよくても他が0ならダメなんです。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
以前在宅医療は引き算の医療ですよってこことかこことかで書きましたが、これはこれで真実なんです。実際の医療の提供にあたっては引き算的な考えで必要なものを必要なだけ、できるだけシンプルに提供する・・・それがベストだと思っています。
けど実は在宅医療って掛け算的な要素も結構あるんです。それはどんな点か?と言われると、多職種と連携して在宅療養を支援するときには掛け算的な考えも必要だよねっていうことですよ。実際在宅療養をいいものにするためには医療だけでなく訪問看護や訪問介護、通所や泊り、場合によっては自費などの色々なサービスを利用しないといけません。
そんな時の在宅療養の質ってどう見るかといえば
在宅療養の質=訪問診療×訪問看護×訪問介護×通所×そのほかのサービス
って感じで掛け算の要素があると個人的には思っていますよ。
たとえ医療の点数が10点満点であっても他のサービスが0点なら結局患者さんにとっては在宅療養の質って0点なんです。
逆に医療の質が半分の5点でも、他のサービスの質が10点満点で提供できるなら患者さんにとっては在宅療養の質って50点って高くなるんです。
在宅医はこんな感じで俯瞰的に患者さん全体をみながら、如何にしてすべての総合点を高くしてその患者さんにとっての在宅療養の質を高めるか、そのために訪問診療どうするかっていう視点で医療を提供する必要があると思っています。
ともすれば病院医療から抜けられない医師は「ひたすら在宅医療の質を高める=患者さん家族にとってベスト」と考えますが、それは間違いではないでしょうか?全体が最適化するように在宅医療を提供する、たとえ医療の質が多少低くなったとしても、その分多職種が動きやすくそっちの質があがるなら、全体として患者さんや家族が満足してくれるなら、質の低い医療でも許容する必要がある、自分は在宅医療や訪問診療ってそうあるべきじゃないかなって考えていますよ。
まぁでもここら辺は各医師によってだいぶ考え方が違いますが・・・・自分は自分なりにたどり着いた一つの真理ではないかと思っています。皆さんはどう考えますか?
2021年11月からクリニックから徒歩五分の場所でホスピス併設住宅開始しました!!入居希望の方は→こちらのHPとこちらをどうぞ!
またHARELU宮の森で夜勤勤務ができる看護師さんも募集しています!→こちらをどうぞ!
札幌で在宅医療、在宅緩和ケアなどの訪問看護、地域密着型の外来看護をしたい看護師さん募集しています→こちらをどうぞ!
さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めました。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!
法人運営をしてみたい事務の方募集しています→こちらをどうぞ!
当院及びさっぽろみなみホームケアクリニックでは常勤医、非常勤医を募集しています→こちらをどうぞ!
2021年以前の過去の当院の診療実績→こちらをどうぞ!
おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!