公開日：2022年02月21日

看護師の特定行為研修のための指導者研修会、受講しましたよ。これで在宅パッケージの研修は当院でOKです！

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

２月２０日に日本慢性期医療協会が主催する第13回看護師特定行為研修、指導者講習会にオンライン参加しました。丸１日ほぼ費やして研修受けたのですが、結構疲労しましたがそれなりに興味深い内容でしたので受講してよかったと感じています。

看護師の特定行為に関しては現在北海道、札幌ではなかなか普及が進まない状況です。特に期待されている在宅分野での特定行為パッケージの研修ができるようにしておくことは、当院のため、というよりは札幌市内全域の看護師、訪問看護師さんのためにもとても重要だと考えています。

ただ改めて講習を受けて感じたのが看護師が在宅で特定行為を行うためのハードルの高さ・・・多分指示する医師と指示を受ける特定看護師が、お互いがきちんとした信頼関係がない限り在宅での特定行為は現状の制度ではなかなか普及しないのでは、と思いました。結局は最終的には指示を出した医師の責任となるのですが、病院と違って在宅での包括的な指示って医師の意図したことと看護師が意図していることに齟齬があると「なんでそんなことしてるの？？」って医師側から絶対に言われます。身内のステーションやみなしの看護ならほぼほぼ包括で動いてもらってもいいのですが、普段からきちんとコミュニケーションがとれていないステーションさんへの指示ってちょっと難しいかなと・・・

ということで制度がいくらできようが、良好なコミュニケーションや質の高い診療、看護という基盤が相互にないと、結局は制度が形骸化してしまうことになるのかなとも心配していますが、まぁそれでも当院は準備だけはしておきたいと思っていますよ。

札幌で在宅パッケージの特定行為研修を受けたい看護師さんいたら是非ご連絡ください。協力はいくらでもしますので！！