オンライン診療・服薬指導で問題が起きた時に誰が責任をとる?~経済同友会資料より~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

次回の診療報酬改定でオンライン診療・服薬指導がどこまで踏み込んだ形の改定となるのか、かなり気にして様子見ている人もいるでしょう。自分もその一人です。

基本的には長い目でみればオンライン診療・服薬指導のメリットを最大限に享受でき、デメリットを抑えるようなシステムを作るべきだと思いますが、これには結構時間も必要でしょうね・・・何より国民の間でオンラインでの対応でどこまでの医療の質を求めるのか、といった問題についてはまだ積極的に議論できている段階とは思えません。

さて12月10日に経済同友会からオンライン診療・服薬指導についての提言が出されました。どのような内容か、皆さんと一緒に確認してみたいと思います。

経済同友会より

オンライン診療・オンライン服薬指導に関する意見

気になった文面としては

「・・・・オンライン診療時の診療報酬は、初診・再診料、医学管理料を対面診療時と同一にすべきである3。また、オンライン診療の対象疾患が限定されぬよう、オンライン診療料が算定できる疾患の制限を撤廃するとともに、指導・管理において検査や処置、身体診察を必ずしも必要としない疾患に係る医学管理料はオンライン診療の加算対象に認めるべきである。まずは普及を優先し、その上で、中長期的なエビデンスの蓄積に応じ、過剰な診療等の是正を図ることが望ましい。そのため、自らの症状に応じて対面・オンライン各々のメリットを患者が享受できる診療報酬体系の構築を進めるべきである。

・・・繰り返しとなるが、患者の利便性と経済社会全体の生産性の向上につながるオンライン診療・オンライン服薬指導の普及促進には、診療報酬上の要件の撤廃や診療報酬・調剤報酬における対面との同等水準化が不可欠である。
今後、オンライン診療・オンライン服薬指導がさらに普及すれば、医師・医療施設の偏在や医療に対するニーズの増加などの課題を抱える地域医療への貢献のほか、慢性疾患の患者に対する定期的な状態の確認や薬の処方を少人数で効率的に行うなど、医師の働き方改革の加速も期待できるだろう。 」

 

自分が考えるオンライン診療のデメリットは(メリットはもう言うまでもないので)

・バイタル測定が患者任せ

・疾患一つ一つには対応できるかも知れないが医師が実際みてこそわかる他の疾患や体調変化の気づきがなくなる

・生活面や周辺の状況へのアセスメントが不十分に

医師がどこまでその人への医療に責任をもつのかの範囲が不明瞭

・投薬をしない、という選択肢をとることが難しい(投薬ありきの診療となってしまう)

などが挙げられると思います。

特に医療者側にとっては、オンライン診療において医療過誤、もしくは医療過誤でなくても患者サイドが過誤ではないかと思った時に、どこまで対応が求められるのかはきちんと国が明示するべきかと思っています。

基本的にはこれからの医療や介護分野では少なくなる人員で対応するために”効率化”が必須だと思います。オンライン診療も絶対必須になると思いますので、どうにか問題なくソフト導入されて医療の新しい可能性が広がるような対応ができればいいですね。

 

次回の改定、どの程度までオンライン診療、服薬指導が解禁されるべきだと皆さんは考えますか??

 

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