公開日:2021年01月23日

在宅医がこれだけ札幌に増えてくると、重要なことは・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

10年前に在宅医として開業した時は札幌市内の在宅医は本当に数える程度でした。中央区西区に関して言えば矢崎先生とごう先生、坂本先生くらいがメインプレイヤーで、逆に言えばその3か所以外は思いあたらない、そのくらい在宅医が少ない時代でした。

5年たち、10年たち2021年の現在になりましたが、状況はやはりゆっくりとですが変化しつつありますね。

今は中央区西区にはかなり多くの在宅医療機関がありますし、それぞれの特徴もでつつあります。

在宅緩和ケアや認知症専門のクリニック、あくまで1医師が主治医として診療しているクリニック、施設を専門に診ていくクリニック、施設系を回る病院、住宅を併設しているクリニック、などなど・・・・

在宅医が増えること=患者さんや医療機関にとって選択肢が広がるし、そもそも在宅医療の需要自体が増加しているため、増えないと札幌を支えられないため絶対必要なんですが、それでも1プレイヤーとして考えると「これだけ在宅医が増えると、自分達が選ばれるようになるためにはどうすべきだろう?」ということをきちんと考える必要がありますよね。

自分はその答えは当たり前ですが「自分達だけでしか提供できない価値をもつ在宅医療を追求する」ことだと思っています。在宅医療をどんなにうまく行う医師が増えたとしても、自分達独自の色をだすことができればそれはそのまま当院の価値につながるはずです。

今まで在宅分野で当院の価値をだすための選択として

●複数医師体制

●重症度の高い居宅の患者さん中心の在宅医療

●居宅、訪問看護ステーション併設による在宅医療のワンストップ化

●MSWの積極的な活用

●外来からの往診

●みなし、ステーション両方からの訪問看護

などに取り組んできました。今年はここにさらに

●ホスピス病棟、住宅併設による在宅のバックアップ

が入ってきます。

 

 

どうやったら自分達の独自の価値がだせるのか、今後10年の在宅医療機関として生き残るために、それを追求していきたいと思いますよ。皆さんの医療機関、組織、会社の「そこでしか出せない価値」「自分達しかもっていない唯一無二の価値」はなんですか?

 

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