公開日:2020年08月18日

サ高住、賃貸マンションでは看取りはできない?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

最近在宅医療の需要もかなり増え、結果として看取りの患者さんも例年より多くなってきています。できる限り最後まで自宅で過ごせるように支援はしていますが、それでも最後の最後になってやっぱり入院、となる患者さんも少なからずいらっしゃいます。

家族の方の疲労や介護上の問題が原因での入院であれば、個人的には医療者や介護者はもっと支援ができたのでないか?と深く自省しますが、ここ最近「このマンションでは看取ってほしくないと大家さんに言われた」とか「入居しているサ高住では看取りができない。かりに心臓が止まっていたら救急車呼びます」と言われて最後に入院して亡くなってしまった患者さんがいました。

もちろん住宅側やマンションの大家さんに事故物件にならないことや看取りの対応は医師や外部の訪問看護師がきちんとやりますよ、と説明はしているのですが、そこのところの問題はなかなか医療者では改善はできませんね。

ただ100歩譲ってマンションは仕方ないとしても、要介護度の高い高齢者を受け入れるサ高住が看取りは外部の協力があってもしない、っていうのはどうなんでしょうか?やっぱり終の棲家だと思っている入居者さんに対して最後の最後でその対応はあまりにもかわいそうかと思いますが・・どうでしょうかね。

札幌で在宅看取り(在宅医療や緩和ケアもそうですが)がもっと一般的になるためには住宅側の問題は今後もっとクローズアップされるべきかなと個人的には考えていますが皆さんはそう思いませんか?

 

 

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