バイタルサイン原理主義になっていませんか?

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

先日とある在宅患者さんを訪問し診療していましたが、特に血圧や酸素の値などをみなくても体調変化がわずかに起きているのに気がつきました。普段から顔色や呼吸状態、動いた後の疲労や息切れ具合、下肢のむくみ具合、脈の強弱、食事状況などを気にしていると、バイタルサインなんか測定しなくて体調変化は理解することは可能と思っています。

大事なことは数字の変化を気にするのではなく、その患者さんの全身から見て取れる情報で何が起きているのかを自分の目で判断すること・・・だけれども、最近在宅医療に関わるどの職種(医師、看護師、介護士さん)でもバイタルサインをかなり気にしていると感じる機会が多いですね。

 

よくある残念な報告が

「先生、血圧が160・・・」

「酸素の値が夕は94でその後夜間に90、朝には・・・・」

「熱が38度でてその後解熱、そしてまた39度でて・・・・」

 

自分が聞きたいのはバイタルサインの変化ではなくて、その患者さん自身がどう変化しているのか、です。バイタルサインをメインとしての報告は逆にとても簡単なんですよね(数字を時系列にあげればいいだけですし・・)、でもそんな報告であれば自分は意味がなくいらないと思っていますよ。

 

一番最初に在宅医療をやり始める看護師さんや介護士さんであればバイタルサインを気にするのもいいでしょう。ただ「守・破・離」ではないですが、最終的にはバイタルをみなくても体調変化に気がつける、医療的アセスメントできるような在宅医療者が増えればいいなと思っています。

「どうやったらバイタル測定しないで変化に気が付けるようになるの?」と言う質問に対しては、皆さんがルーチンでバイタルサインを測定しているなら測定する前にどういう値がでるのかを予測してから測定する、というのを愚直に繰り返していると測定する前に大体予測できるになりますので参考にしてみてください。

 

せっかく在宅医療をしているのにバイタル原理主義になっていませんか?思い切ってバイタル測定なんかしないで、数字でなんか患者さんを判断しないで、自分の目を信じて患者さんの状態を判断してみませんか?皆さんはどう考えますか?

 

 

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