公開日:2019年07月28日

みなしの訪問看護を診療所、病院で開始する時には気をつけて欲しいこと

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

たまに当院にHP経由でみなしの訪問看護についての問い合わせが医療事務さんや看護師さんから来ます。

「医師の指示があるから開始しているけど本当にこれでいいの?」

「医療保険と介護保険ってどう使い分けるの?」

「算定についてはどうしたらいいの?」

「物品管理だけれども・・・・」

「始める時の注意点は?」

などなど・・・・本当に色んな分野の質問が診療所、病院さんからそれぞれ来ています。

みなしの訪問看護に取り組む医療機関が増えることは個人的にはいい時代だなと思っているので答えられる限りでは質問に答えるようにしているのですが、色々答えているうちに質問してくる医療機関に共通していることを見つけましたよ。

それは

「事前に準備することなくみきり発射で開始している医療機関が多い」ことです。

 

この場合の事前準備とは、在宅医療の見学の有無であったり、経験者からのアドバイス、医療保険と介護保険についての知識、制度への理解などから、院内の医療事務との連携、主治医との方向性の確認、対象患者の選別、運用規定の準備など院内準備まで幅広くあるはずです。

が、当院に質問にくる医療機関では、とりあえずはじめよう、あとはどうにかなる!っていう風に考えている(もしくは考えて始めたけれど困っている)事業所が多いように感じます。

 

途中から「やっぱり当院の訪問看護は入れません」とか「やっぱり介護保険使うんですよね」とか「やはり辞めることになりました」、「自己負担が変わるんですよね」とかっていう風になると一番困るのは患者さんですよね・・・・・これだけは絶対やめてほしいです。

みなしの訪問看護に取り組むことを医療機関が考えているなら診療所なら3か月、病院なら3~6ヶ月程度は院内外の調整や勉強のためにも準備期間は必要だと思います。きちんと準備してから取り掛かってくださいね。質問あればできるだけ答えますので困った方いたらご連絡ください。

 

*みなしの訪問看護に興味ある方は以下も参考にしてみてください。

みなしの看護を立ち上げる時に一番最初に決めるべきことは・・・

みなしの訪問看護について、実際にクリニックや病院でどう導入したらいいか相談に乗っていますよ。

クリニックや病院などの医療機関からの「みなしの訪問看護」が普及しない理由

 

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