公開日:2019年07月10日

心不全患者さんの在宅緩和ケア、いつも患者さん毎に施行錯誤です・・・

こんにちは、札幌の在宅医&在宅緩和ケア医@今井です。

 

巷ではがん患者さん以外の患者さんにも緩和ケアを!ということで心不全患者さんの緩和ケアにここ数年焦点が合ってきていますが、緩和ケアは病院で行われるものではなくあくまで生活の中で行われるもの、と考える在宅医として臨床に関わっていると「心不全患者さんの在宅緩和ケアって本当にいつも患者さんや家族毎に必要となるものやしなきゃいけないものが毎回変化するな」と感じます。

癌の患者さんの在宅緩和ケアの経過であれば、ある程度の予測や病状変化がつきやすく看取りの時期も予想できるのですが、心不全患者さんの場合は短期になることもあるし薬剤調整がうまくいけば中期~長期に医療や緩和ケアが必要となることがあります。

患者さん自身の病状にあわせてのケア、中~長期になれば家族の負担をとるためにどうしたらいいのか、また金銭的な問題や家族間の問題など心不全の患者さんの在宅緩和ケアではがん患者さんの緩和ケアとはまた違ったアプローチが必要になります。

もちろん医師のみでなく看護師やケアマネさんと一緒に行っていくのですが、都度方向性を確認しつつできることを考えてチーム全員でいいケアを提供していく、って本当に難しいですよね・・・・

 

 

一口に在宅緩和ケアといっても、がん患者さんのみならず心不全の患者さんや誤嚥性肺炎の患者さん、認知症の患者さんなど疾病や生活状況により本当に千差万別です。少しでも患者さんらしく、家族の方の負担を減らしながらいい時間をもてるように日々頑張っていきたいと考えています。

札幌で在宅医療や在宅緩和ケア、在宅ホスピスが必要な方いましたらまずは当院にご連絡を!!診療所のチーム全員でできる限りの対応はしていきたいと思っています。

 

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