公開日:2018年01月05日

これから訪問看護師として勤務する訪問看護ステーションを決める時、チェックすべき7つの項目

これから3連休ですが特にかわりなくいつも通りに診療していきたいと思います・・・

 

こんにちは、看護師の皆さん進路悩んでいませんか?

病院での看護師業務を一通りできるようになってきて次のステップのために管理業務や認定看護などを考えている、っていう看護師さんもいれば、訪問看護を始めたいと思っている、もしくは興味を持っている看護師さんも結構いるのではないかと思います。(選択肢の中に訪問看護はないよ、とは言わないでください・・・)

が、実際訪問看護師をしてみたいと思ったとして、そのような看護師さんがどういう風に訪問看護師としてスタートすればいいのかわからないっていうことが現実ではないでしょうか。

どの訪問看護事業所を選べばいいのかわからない~

っていうのが普通だと思います。

 

 

今日はそんな看護師さんのために、

訪問看護師として勤務する訪問看護ステーションを決める時、チェックすべき7つの項目

をお伝えしたいと思います。

 

①事業所の方針

まずは一番大事なのはその訪問看護ステーションの事業所の方針です。例えば施設ばかりみているステーションなのか、個人宅中心での在宅医療をしているステーションなのかによってやりがいや求められていることもかなり変わってきます。また医療法人であれば医師との連携を重視して医療依存度の高い患者さんをみていこう!!という方針であったり、また個人経営のステーションであれば来るもの拒まずでなんでもみていこう、というところもあるでしょう。

最近はリハビリのPT、OTさんが看護師さんを雇用してリハステーション化しているところもありますよね。

在宅看取りにやりがいをみつけ、そこに特化している事業所さんもありますし、小児在宅ケアを専門としているステーションもあります。

ところによっては通所や看護小規模多機能などをもち、訪問だけでなく通所やレスパイトもきちんと患者さんや家族に提供していこう!!って考えているところもあるでしょう。

まずはその事業所の方針がなんなのか、先々どう考えているのかをきちんと調べてことは必須だと思いますよ。ちなみにその情報ってHPに載っていないこともあるので是非面談の時に確認しましょう。面談のときに聞いても事業所の方針が管理者や運営者から出てこなかったら・・・・そのステーションは勤務はしない方がいいでしょう

②管理者

訪問看護ステーションでは一番大事なことは管理者がどのような看護師(あるいはリハセラピストさん)であるか、ということです。管理者さんが指導力なくふらふらしていたら決めるべきこともきまらないですし、看護の方針もぶらつきます。

そのようなステーションで長く勤務していると、そこの看護をみて<これが普通の訪問看護なんだ~>って考えてしまい他のステーションに移った時にえらい苦労をすると思います。

訪問看護ステーションって殆どが医療機関とは離れて存在していることが多いため看護の方針などは全てその内部で決定していくことになります。その決定をするのは現場の看護師さんの意見もありますが、最終的には所長さんが決めることになりますので、どんな考えの管理者さんがいるのかって確認すること、非常に重要です。

できれば

訪問看護歴10年以上あること

ケアマネ資格をもっていること

さらに可能であれば認定看護の資格をもっていること

この3つがある管理者の方であれば大丈夫かなと思いますのでこの点も必ずチェックしてみてください。

③給与や有給などの待遇面

この点に関しては僕よりも皆さん看護師さんの方が絶対詳しいと思いますので詳細なことは触れません。

ただ訪問看護ステーションの給与に関しては病院看護の給与よりはどうしても低めが現状ですね。(もっと診療報酬がつけば・・・・)

大体の訪問看護ステーションの給与は

基本給

職務手当や待機手当、出動に伴う時間外手当、住宅、寒冷地手当などの各種手当

交通費

賞与

っていうのが基本かなと思います。給与でチェックすべきところは訪問看護ステーションは月末に書類作成が結構多いので、そこのところの書類作成の残業の考え方、手当がどうなっているのかって点は事前に聞いておいた方がいいでしょう。

有給の取得に関しては小規模のステーションでは実際難しいところもありますのでこれもきちんと実際がどうなっているのかを確認しておいた方がいいでしょうね。

④待機について

通常の訪問看護ステーションであれば夜間や休日の呼び出しに備えて待機が割り当てられます。その頻度はどの程度なのか、待機の日はどの程度呼び出しがあるのかっていうこともきちんと確認しておいた方がいいかと思います。

入職してから待機や呼び出しが予想外に多くて大変、ってなったとしてもその時にやめるのはお互いにとってデメリットです。(ある程度訪問回れるようになるまで教える方も結構大変なんですよ。)

きちんと事前に確認したうえで入職する方がいいでしょう。

また待機については一言言わせてもらえば

待機をしない看護師さん、夜間出動したことがない訪問看護師さんは本当の意味での訪問看護を経験してはいない

と個人的には思っています。夜間体調変化した患者さんや救急的な対応が必要な患者さんを看たときにどれだけ一人で考え行動できるか、その経験ってやっていない人にはわからないすごい貴重な経験です。

なのでこれから訪問看護師さんにすすみたいと思っている看護師さん、  是非待機をたくさんやって夜間や深夜にどんどん出動してください、その経験があなたが訪問看護師として生きていく上で非常に重要な経験となるでしょう。

経験者がいいますからまず間違いないですよ!!!

⑤看取り数について

看取りはあくまで目標ではなくいい在宅看護の提供→→その結果の在宅看取りです。

いい在宅看護を提供しているステーションは、必ず一定数の在宅看取りを経験しています。

あなたが選ぶ訪問看護ステーションの事業所は月に最低でも1~5件くらい看取りをされているでしょうか???していなかったら・・・・・

在宅看取り、患者さんや家族にとってもいいですが医療者にとってもすごくいい経験となります。是非数多く看取りをしているステーションを選んでください。

⑥リハビリスタッフの有無

訪問看護ステーションには看護師とは別にリハスタッフも在職することが可能です。訪問看護は生活や医療をみていくのが仕事ですが、

PTさんやOTさん、STさんは身体評価や住環境整備、福祉用具選定などのプロです。

どう考えても看護師のみのステーションで働くよりリハスタッフがいるステーションで働いた方が経験値としても、看護としても質の高いものが得られる、提供できるはずです。

リハスタッフがいない訪問看護ステーションを否定はしませんが、あなたが経験なく訪問看護師として働き始めるのならば必ずリハスタッフがいるステーションを選びましょう。

⑦医療機関との関係

独立型のステーションであってもクリニック併設のステーションであったとしても在宅療養支援診療所と関わらずに訪問看護をしていくことは不可能です。あなたが勤務しようとしている訪問看護ステーションがどんな診療所とよく連携をとって仕事をしているのか、そこの先生がどんな先生がいるのかもきちんと把握しておきましょう。

どんなにいい訪問看護を提供できたとしても、主治医と連携がとれなかったり、看護方針を理解してくれない在宅医と連携している限りはいい訪問看護は提供できません。

どんなクリニックと組むことが多い野か、そのクリニックの評判は、などなどは事前に確認してみるといいでしょうね。




 

さてまとめです。

あなたが訪問看護師さんとして勤務を開始する事業所を選定する時、必ず以下のポイントをチェックして考えてみてくださいね。

①事業所の方針

②管理者

③給与や有給などの待遇面

④待機について

⑤看取り数について

⑥リハビリスタッフの有無

⑦医療機関との関係性

 

いかがでしたでしょうか?いい訪問看護師さんとなる第一歩のための参考になればと思います。

 

 

・・・・でも札幌の方で当院の訪問看護ステーションに応募する時はこの7項目、聞かなくてもいくらでも伝えてあげますからねー・・・