公開日:2017年11月13日

若年者の高血圧について

日曜の診療も終了しまた1週間が始まりました。早いですね・・・・

 

こんにちは、当院の外来診療では喘息発作の人から嘔吐している人、または頭痛やめまいの症状の人からインフルの予防接種まで色々診察していますが、最近は若い人の高血圧が良く目につくようになってきました。というかこんなに多いのかなって少しびっくりしています。

インフルの予防接種や感冒症状で来院されるんですが血圧を測定すると軽く160超え・・・・そんな人結構います。話をきくと「中学生から高かった」「両親ともに高くてどうしたらいいかなとは思っていた」とか話されていました。

・・・ということで今回は若年者の高血圧について簡単に話していこうと思います。

若年者の高血圧に関しては原因は二つに大きく分類されます。1つは本態性の高血圧、2つ目はある病態に付随して発生する続発性の高血圧です。

本態性高血圧に関してはご両親が高血圧などで遺伝的な要因もあるでしょうが、原因に関しては明確ではないです。若年者の多くの高血圧の方がこちらに分類されるでしょう。診療についてはまずは生活状況をお聞きし食事や運動についてアドバイスを行い、それでも改善がないようなら投薬を検討します。

2次性の、続発性の高血圧に関しては基礎疾患があって高血圧となることを言います。具体的に原因となる疾患は以下にあげられるような疾患です。

①腎臓に起因する高血圧(腎血管性含む)

②甲状腺機能の異常

③内分泌ホルモンの異常(ステロイドやアルドステロンなど)

④睡眠時無呼吸症候群

などなどでしょうか。

若年者の高血圧ではこれらの疾患の精査が必要だと思われますので大抵心電図や胸部写真、採血や検尿などを行います。当院ではここまで検査を行い、投薬加療を検討していきますが、その上でさらに専門的な診察が必要であれば内分泌や腎臓、循環器の専門科にかかってもらい診察してもらうこともあります。

外来に来られる若い患者さん、大体「今は(しなくて)いいですよ・・・・」って言われるんですが、ほっておいて40代とかで脳梗塞や心筋梗塞となって後々後悔されても嫌なので、自分は精査と治療を基本的にはお勧めしています。

 

ほら、車とかでもそうでしょう?5000キロ走ったらオイル入れるとか、季節の代わりに洗車するとか、定期的に車検だすとか・・・車でもそうですから人間にもメンテナンスと手入れって絶対必要なんですよ。

皆さんも自分の体のメンテナンス、きちんと考えてくださいね・・・・・

 

 


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