公開日:2017年10月25日

第3期がん対策推進基本計画についての感想③

インフルエンザのワクチンですが数には限りがありますので必要な方はお早目に・・・・・(今年は必要な方に全員は打てないような気がします)

さてシリーズ化していますが継続して気になるところのみ抜粋していきたいと思います。

< 拠点病院等と地域との連携について 、在宅緩和ケアについて >

地域連携クリティカルパスですが、これはあくまで拠点病院のためにあるものではなくて地域の診療所や病院が患者さんのために使いやすいものとなるべきだと思います。現状では地域の声がこのクリティカルパスにとりあげられているのか・・・・拠点病院の皆さんいかがでしょうか?患者さんにとって、在宅や生活に密着した緩和ケアを提供する医療機関にとって使いやすいパスとなることを切実に望みます。

また在宅緩和ケアの項目ですが

<国は、がん患者がその療養する場所にかかわらず、質の高いがん医療を受け
られるよう、2年以内に、地域連携体制について検討し、必要に応じて拠点病
院等の整備指針の見直しを行い、拠点病院等の機能を更に充実させる。
拠点病院等は、医療と介護との連携を図りつつ、地域における緩和ケアの状
況を把握し、地域における緩和ケアの提供体制について検討する場を3年以内
に設けるなど、地域における他の医療機関との連携を図る。都道府県は、その
開催状況を把握することに努める。 >

ってありますが正直拠点病院の機能を充実させてどうするんでしょうか?必要なのは医療と介護の連携ではなく、現状では医療と医療の連携が進んでいないのが現状だと感じています。治療がなくなった患者さんに、ではホスピスや緩和ケア病棟しょうかいしますね、っていう短絡的な動きとなっていないのかどうか・・・・そもそも訪問看護を導入しているのかとか、在宅で療養するっていう選択肢をきちんと提示しているのか、それバックアップする医療機関へつないでいるのか、そのような医療機関がどう考えているのか理解しているかなどなど・・・・

がん拠点病院の機能を充実させることではなく、がん拠点病院の役割を議論し見直すこと、これが一番最初にくるべきだと考えますがどうでしょうかね?

 

①~③まで書きましたが決して拠点病院の批判をしている訳ではありません。ただ地域での緩和ケアや医療を途切れなく提供していくためには拠点病院のみに注目しても駄目だと思います。さて皆さんはどう考えますか?