これからは診療所は在宅力で生きていく社会

秋晴れのいい天気ですね・・・・

 

こんにちは、昨日は諸々あって更新できませんでした、さすがに転居前のこの時期は色々ありますね。

さて先日ですがある知り合いの先生から開業についての相談を受けました。開業しようとしている立地の事、経営の事、労務の事などなど・・・・正直自分も手探りでやっていて今も色々トライ&エラーの毎日です、なのでアドバイスというよりは経験を少し話す程度として自分の影響をあんまり受けないようにやんわりと会談していました。

その中で「これからの診療所経営や運営の中で一番大事なポイントってなんだろう」って聞かれました。色々頭をよぎることがありましたが結局出た答えがこちらです。

「これからは診療所は在宅力で生きていく社会となるだろう」ってこと・・・・

漠然としていますか ?在宅力の定義ってなんなの、とかってあるとは思いますがまぁ聞いてください。

例えば糖尿病の患者さんいたとします。旧来の外来のみやっている診療所であれば、普通の先生であっても名医の先生であっても診療の流れは、①検査して診断→②ガイドラインに適した投薬や注射を考える→③指導→④経過後再度①・・・・(以下略)という流れとなると思います。確かにこの診療の流れは患者さんが自己管理できたり通院を定期的に可能であれば可能かもしれません。

ただこれからの時代はまず治療の必要性が認識できない患者さん、服薬や注射管理ができない、低血糖の時にSOS出せない人などが増加してくるとなってくると思います。地域にいきる診療所の医師としてはそんな患者さんと向き合い、時には食事の風景をみに自宅を訪問したり、患者さんのみでなく家族と治療のゴールについてじっくり話をしたり、または毎日打たなければいけないインスリンであっても状況によれば2~3日に1回でよしとしたり、低血糖の時には緊急往診したり、フットケアや服薬管理などのために多職種と連携したり・・・・と、本当に生活により密着した医療の提供が求められてくるはずです。その時にどこまで診療所で対応していけるのか、そういう諸々の事を踏まえるとやっぱり診療所ってこれからは在宅力が重要だなって個人的には思っています。

同様のことは認知症の患者さんや癌の患者さんにも当てはまりますよね。ガイドラインを超えて、その人の生活を支援する医療とはなんなのか、その中で診療所がどんな役割を果たしていけるのか考えたほうがいいかも知れませんね、とお伝えしました。

色々話したあとその懇談は終了しましたが・・・・その後一人で考えたんですが診療所の在宅力の指標って何かあるでしょうかなぁと。以下の項目が必須となるのでしょうかね

①24時間体制をとれる

②訪問診療と往診がいつでもできる

③訪問看護を必要時に提供できる(外のステーションとの協力でも可)

④生活視点の医療を提供できる

⑤疾患に関わらずプライマリーな対応がある程度できる

⑥外来、在宅問わず緩和ケアの提供ができる

⑦他職種と連携がうまくできる

他にも色々あるでしょう、上記は簡単に書きましたがどうでしょうか?当院は全ての業務を自分個人で完璧にこなしている・・・・はずはありませんね。多くのスタッフの力で補完しながら活動しています。在宅力をもつ診療所となるためにはある程度のスタッフさんもいなくてはいけないかもしれませんね・・・・・などなど色々考えてしまいました。

 

繰り返しますが在宅力・・・この言葉これからの地域で活動する診療所のキーワードかなと個人的には思っています。

 

 

さてとりとめのない話となってしまいましたが本日の医療ニュースはこちらです。

岐阜新聞より 車内で調剤「走る薬局」 地域医療活用で講座開設 http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170908/201709080843_30457.shtml

岐阜薬科大(本部・岐阜市大学西)は7日、ドラッグストアチェーン「ウエルシア薬局」(本社・東京都)と共同し、在宅医療で活躍する訪問薬剤師の養成、課題を探る新たな講座を開設した、と発表した。移動先の車内で調剤ができる「モバイルファーマシー」のへき地医療での活用に向けた研究も視野に入れている。

薬学系大学が地域医療分野に特化した講座を設けるのは全国初。モバイルファーマシーは昨年の熊本地震で初めて出動、大規模災害時の備えとして注目されているが、災害時以外での活用は法的に難しい状況。同大は研究で地域医療での有用性が確認されれば、規制緩和の特区申請にこぎ着けたい考え。同大は年内に、全国の大学で初めてモバイルファーマシーを配備する予定。

訪問薬剤師に関しては地域包括ケアシステムにおける役割を学生に教える。患者宅を訪れて服薬などを支援する研修を通じ、患者のQOL(生活の質)に与える効果を検証する。

講座は同社からの寄付金を財源とした寄付講座。同社執行役員で薬剤師の小原道子さんが特任教授を務める。期間は3年間で、5年まで延長できる。

市役所で会見があり、同社の池野隆光会長は「地域を支える薬剤師を輩出していきたい」と期待し、稲垣隆司学長は「講座を通じ、薬局が地域住民の健康をサポートするセンター(拠点)となる“岐阜モデル”を確立させたい」と話した。

 

 

薬剤師さんが色々試すのはいいことだとは思います。ただ薬剤師さんが地域にでること=調剤の場を現地で行うこと、ではないと思います。本質はこれまでも何度も書いているような気がしますが、薬剤師さんが地域包括ケアですることは調剤業務を超えた対人業務だと思っています。この寄付講座でもせっかくならそこまで研究すすめてみてもらいたいですね。是非”在宅力をもつ”薬局さん、薬剤師さんになってほしいと心から思っています・・・・・

 

という訳で本日1回目の更新は終了です。スライドつくらなくては・・・