公開日:2017年07月23日

札幌発、九州行

書類整理を頑張らないと・・・

 

こんにちは、今週から来週にかけては札幌を少し離れて月曜から1週間、つめっぱなしで講義を聞く産業医の研修に行く予定です。ということで日曜の今日から札幌発、九州行の小旅行です

↓いつもの札駅です

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千歳発福岡行の飛行機で2時間程度移動し(今回は乗継なしのJALにのりましたがやっぱりLCCより座席の広さいいですね)福岡空港→博多→黒崎と宿泊場所まで移動してきました。

↓黒崎駅前(都会っていうよりまあいい感じの地方の街って感じです。自分はこんな雰囲気好きですね)

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どんな土地でもそうですが自分が新しい場所に来たときに考えること、それは”この場所での在宅の医療はどうなっているのかな、また20年後はどうなっているのかな”ってことです。九州の瓦屋根のきれいな街並みをみながらJRで移動していましたが本当にここの土地での在宅医療はどうなっているのかなと、移動の仕方や訪問看護、ケアマネさんがどのくらいいてこの気候の中、街の条件の中同館集うしているのかなと興味がわいてきますね。機会があれば是非地元の医療機関も見学してみたいですが・・・・いかんせん今回の研修夜の7時過ぎまで座学あるためプライベートの時間は全くなしです。起きてすぐ研修へ→昼ご飯も大学で→夜まで座学・・・・うーん、夏休みこれでつぶしてしまい家族には申し訳ないばかりです。(子供4人の世話、妻だけで大丈夫かな・・・・)

でも今回の産業医研修はコミュニティの中でのあらゆる状況に対応していくためにも必須のものと自分の中では思っています。外来、在宅、予防のフィールドで活動するためにも頑張って研修してきたいと思っています。

 

 

さて本日の医療ニュースはこちらです。在宅と救急の講演会、中身はどうだったんでしょうか。この記事みるだけでも医療者間(在宅い医VS救急医)でも意見の対立がありそうだなと思えます。すごい気になりますね。救急医側にとっては在宅医療=LWの提示があれば救える命も救命できない、と考えるのも理解できます。ただ患者さんにとっては在宅医療も救急医療もどっちも必要な医療であることには変わりありませんよね。この話、医療者にとってはすごい難しい話となりそうですが在宅側と救急側と、そろそろ避けて通れる議論ではなくなってきている気がします。皆さんはどう考えますか?

m3.comより

「在宅と救急」の在り方巡り、300人が議論

日本在宅救急研究会の第1回シンポジウム  https://www.m3.com/news/iryoishin/547144

 日本在宅救急研究会の第1回シンポジウム『在宅医療は患者の急変に耐えられるか?』が7月22日に東京都内で開かれ、約300人が参加し熱心な議論を繰り広げた。研究会は、「在宅患者が急変増悪したときに生じる問題を在宅医療に関わるスタッフと救急医療に関わるスタッフとが同じテーブルについて検討することで、在宅患者にとって“本当の良き医療”を構築」することを目的に今年5月に設立した。

『高齢者にとって“本当の良き医療”とはなにか?患者の目線で考える』と題して特別講演を行った、東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣死生学・応用倫理講座特任教授の会田薫子氏は、実例を基に医療者がどのような対応をすべきかを議論。脳梗塞で寝たきり、経鼻チューブを頻繁に抜く85歳の患者(生命予後:数年)に対して、家族が胃ろう造設に反対しているケースでは、(1)経鼻栄養の継続、(2)家族を説得して胃ろう造設、(3)ポートを増設して中心静脈栄養、(4)終末期なら末梢点滴――考えられるとした上で、看護師が患者の「人生のエピソードを探索した」ところ、コーヒーが好きだったということから、(5)好きなコーヒーで氷のかけらを作って提供する――という選択肢もあると紹介。

「命の長さからしたら胃ろうが一番だが、ご本人が話すができるとしたら、最期の段階でどれを選ぶだろう」とした問題提起した上で、日本老年医学学会の「立場表明2012」でも高齢者の最終段階の医療では「本人の満足」を物差しにすべきとしていると紹介。(5)も選び得るとし、実際にこのケースでは(5)を選んだという。同学会の「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン」作成過程の調査からも、「法が人の穏やかな最期を邪魔するような判断はあり得ない」と説明した。

研究会発起人の1人、小豆畑丈夫氏(小豆畑病院病院長/日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分診療准教授)は「救急の現場では、普通に治療すれば回復する患者が『余計な延命治療は希望しない』として治療を望まないことがある。『尊厳死』という言葉が独り歩きして、救える命の救命ができていないのではないかと苦しむことがある。どう考えるべきか」と質問。会田氏は「そのように要望する背景には、望まない延命が継続され、中止されていないという状況を見ているから。本人にとって必要ないとなれば、途中で『やめる』という選択肢が現在は取り得る。そのことが広がれば、治療に乗り出せるのではないか」と答えた。

事例紹介では、救急搬送された在宅患者が亡くなったあとの「霊安室往診」「警察署往診」の実態、「リビング・ウィル」の在り方、病診連携の実態や多職種の関わり方などについて議論が交わされた。パネルディスカッション「日本在宅救急研究会が果たす役割はなにか」では、在宅における救急要請のガイドラインの作成や、救急と在宅間での医療者のキャリアパスや教育、「簡易な診療情報提供書」のフォーマット作成が求められるなどの意見が出た。会場からは、救急搬送要請を受けた消防が自動的に警察に連絡することで、本来ならば不必要な警察介入が生じているとの報告もあり、「医療者から消防を指導してほしい」という声も上がった。

代表世話人で、日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野教授の横田裕行氏は「連携の仕組み、ガイドラインの重要性、情報提供の在り方などがテーマに上がった。これらをまとめるのは医療者としての倫理観。特に在宅や救急では重要だと感じた。次回はよりホットで具体的な議論にできる会になるだろう」と締めくくった。

 

 

 

 

あくまで医療は誰のためにっていう視点からの議論が必要だと思いますが・・・・難しい問題ですね。皆さんも各自で考えてみて下さい。