癌の治療中にどうしたら楽に自宅で療養できるか

今日も楽しく患者さんとの診療してきました・・・・

 

こんにちは、今日は”癌の治療中にどうしたら楽に自宅で療養できるか”について簡単に書いてみたいと思います。癌になって治療(手術など)して根治という場合は特に言うことないかと思うのですが、残存腫瘍がある場合、もしくは遠隔転移があり化学療法や放射線治療が必要な方を想定してみたいと思います。

まず第一に重要なこと、それは主治医の先生とのフィーリングがあうかどうか。治療の選択肢を提示されるなど説明に納得できるかどうか、会話自体が自分にあうかどうか、きちんと丁寧に対応してくれるかなどはやっぱり治療をする上では一番大事なのではないでしょうか?なんていったって自分の命を預ける訳ですからやっぱりここはおろそかにはしたくないですよね。

2つ目は外来と入院医療を状態により使い分けられているか、でしょうか。自宅で過ごしたくてもつらい時は入院医療を、逆にどうしても入院したくないときは外来医療を選択できるかどうかも患者さんが楽に生活するためには重要な選択事項ですよね。

3つ目ですがSWや訪問看護師さん、ケアマネさんなどの生活について相談できる人が身近にいるかどうか、です。あくまで医師は患者さんを治療対象としてみることが多く、かつそこに注力しているため、生活レベルの支援までのアドバイスは期待できません。上記の職種の方であれば自分の経験上は有益なアドバイス(訪問看護>SW>ケアマネでしょうか)や相談に乗ってくれると思いますので積極的に利用することをお勧めします。

4つ目は病状が進んだ段階ですがいつでも相談、診察してくれるかかりつけ医がいるかどうかでしょうね。体調が急に悪くなったとき、自宅で楽に過ごすために手伝ってくれるのは病院の医師ではありません。在宅医療に従事しているかかりつけ医です。(もちろん訪問看護もですが)現在ご自身が癌で加療中であれば、是非お近くで何でも、いつでも相談できるお医者さんを探してみてください。

最後ですが一番大事なことは、自分自身が”人生とはなんぞや?”という問いを真摯に考え、そして答えをだす準備をすることではないでしょうか。自分も今まで色んな患者さんを診てきましたが、やっぱり癌の患者さんが自宅で気持ち良く過ごすためには自分と向き合ってきちんと現状を自分なりに理解することが一番根本として大事なような気がします。皆さんはどう考えますか?

 

 

さて本日の医療ニュースはこちらです。上記とあわせてお読みください。

朝日新聞 DIGITALより

がん患者と終末期 麻央さんの選択、専門家はどう見た http://www.asahi.com/articles/ASK6R41BRK6RULBJ008.html

22日に亡くなった小林麻央さんは、亡くなるまで、夫の市川海老蔵さんや長男勸玄君、長女麗禾ちゃんら家族と自宅で過ごした。

がん患者宅に看護師を派遣し在宅療養を支えている、東京都墨田区の「訪問看護パリアン」看護部長の川越博美さん(69)は「家族の中で最期の日々を過ごすことは、患者本人や家族にとってとても良いことだ」と話す。

16日の麻央さんのブログでは、体調について子どもたちと言葉を交わしたとある。麗禾ちゃんが「あら!ママ、昨日よりひどくなってる! どうしたの。かわいそうに」と話したとつづっている。

川越さんは在宅療養について、「子どもたちは、お母さんの肌に触れ合うことができるし、食事をするときにも一緒にいることができる。病気と向き合うお母さんの生き様を見せることもでき、その姿は子どもたちの中に残っていく。家でみとることができれば、家族は、手を尽くして見送った、と思えるだろう」と話す。

終末期のがん患者は急に容体が悪化することがある。「自宅にいて大丈夫か」と、家族が不安に思うこともある。パリアンでは24時間電話による相談を受け付けており、深夜や早朝は当直の看護師が電話を受ける。何かあれば、在宅医と訪問看護師が駆けつける。痛みを和らげるために薬の量を調整するなど、きめ細かく対応している。

川越さんは「専門職が、残る日々にあってもふだん通りの生活を取り戻すことができるよう支援している」と話す。

自宅で療養するがん患者の支援をしている永寿総合病院東京都)の広橋猛・緩和ケア科副部長は、麻央さんの悲報について「あごに転移するなどしていたようなので、相当な激痛と闘う日々だったのではないか。若い人は感覚が敏感で、高齢者よりも医療用麻薬を主とした痛み止めを多く用いなければならないことが多い」と話した。

一方で、ブログを読んでいた印象として、早い時期から治療だけでなく薬の副作用や痛みを和らげるケアも受けていたと見ている。「主治医との信頼関係があり、緩和ケアや看護スタッフの支援体制も行き届いていたと感じる」と話す。

最後となった20日のブログに麻央さんは「オレンジジュース」と題して、自身の写真と共にアップした。「ここ数日、絞(しぼ)ったオレンジジュースを毎朝飲んでいます。正確には、自分では絞る力がないので、母が起きてきて、絞ってくれるのを心待ちにしています」などとつづっていた。23日に都内であった会見で、夫の海老蔵さんは、死の間際に麻央さんが「愛している」と言ったと伝えた。

「難しい痛みを抱えながらでも、家族と一緒に自宅で過ごしたいという希望を周囲が支えられてよかった」と広橋さんは語る。

がん患者は最後の1~2カ月、急激に悪化していくとされる。「ブログでの発言をニュースで知る限りだが、そう遠くない時期に、こうした事態を迎えるのではないかと感じていた」とも話した。

 

 

多くの患者さんが自宅で家族と一緒に最後まで過ごすのが当たり前の時代になればいいですね・・・・