公開日:2017年06月14日

北海道に緩和ケア認定看護の認定施設がないのはやっぱりおかしい

cn_04hc-2017 渋滞は思ったよりなくて今日は大丈夫でしたね・・・・

 

こんにちは、先日ぼちぼち医療ニュースをみていたらこんな記事がありました。

IBCより 「緩和ケア」認定看護師目指して 今年度も講座開講/岩手・盛岡市 http://news.ibc.co.jp/item_30296.html

日本人の3人に1人ががんで亡くなり、今や「国民病」ともいわれる中、がん患者の苦痛を和らげる「緩和ケア」の需要が高まっています。その「緩和ケア」の専門知識を備えた、「認定看護師」を育てる講座が今年度も始まりました。
緩和ケア分野の認定看護師養成課程は、北海道・東北地区では唯一、岩手医科大学が開講していて今年6年目を迎えます。1日は開講式が行われ、北海道や東北地方で看護師をしている、20代から40代までの12人が出席しました。認定看護師はそれぞれ特定の分野で、熟練した看護技術や知識を持っていると認められる看護師で、看護師のキャリアが5年以上、定められた教育プログラムを受けたあと、認定試験に合格して取得できる資格です。このうち緩和ケア分野はがん治療の際、高度な専門知識を基に、患者とその家族に寄り添い、体や心の苦痛を和らげる役割を担います。1日は研修生を代表して、北海道の函館病院勤務の平野美穂さんが決意を述べました。

(平野美穂さん)
「コミュニケーション技術に自信がなく、看護師として無力感を感じることが多くありました。認定看護師として実践、指導、相談の役割を発揮できるよう、自己研さんに努めていきたいと思います」

緩和ケアの認定看護師はがん患者の増加に伴い、全国的に需要が高まっていて、10年前の303人に比べると、6倍以上で2000人を超えています。県内では岩手医大の講座修了生を含め、37人が活躍していて東北最多です。研修生の中には震災のため一時、学ぶ機会を失ったものの、6年越しで認定看護師を目指す、福島県川俣町の女性もいました。

(菅野ひとみさん)
「原子力災害で避難をされている方々は、疾患にプラス精神的、社会的苦痛を抱えながらずっと生活を、未だ継続されている状況です。少しでも寄り添って支えていけることが、看護師としての喜びにつながるものかと思いまして、知識と技術を所属する病院に持ち帰りたい」

研修生はこれから8か月間、授業や実習で「緩和ケアのプロ」を目指します。

 

 

 

ってこの記事ですが自分が感じたことは「北海道に緩和ケア認定看護の認定施設がないのはやっぱりおかしい」ってことです。緩和ケア認定看護の施設が北海道にない=看護師さんのスキル、キャリアアップの機会が著しく阻害されているのが現状と自分は考えていますが皆さんはどうですか?この高齢化社会の地域包括ケアに向けて緩和ケアと認知症の知識は医療者には必須です・・・・・認知症認定看護の施設はありますけれど、緩和ケアの知識を磨く機会を奪われている北海道の看護師さん、本当に悲劇ですし何より道民にとっても好ましくないと思います。

↓ちなみに緩和ケアの認定看護の施設ってこのくらいの数らしいです。

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緩和ケア認定看護の休講は、地味ですが着実に地域の在宅緩和ケアのレベル低下につながります・・・・看護協会さんは専門看護師や特定看護師の養成の前にできることをやるべきです。認定看護の施設を少なくとも今の倍はつくるようにしてほしいって思っているのは自分だけでしょうか?それができれば<あの時の看護協会は先見の明があったね!!>って絶対将来他職種にも言われるようになると思うのですが・・・・・

当院の看護師のみならず自分が知っている看護師さんでも絶対次のスキルアップのために認定看護とってほしいなって思う看護師さん、地域にたくさんいます。来年度の緩和ケア認定看護の再開を切に願います。

 

今日の最後は動画紹介して終了です。今までの自分の文章より動画見た方がインパクトありますよね。皆さん自分はどこで、誰に看取ってほしいですか?

 

その希望をかなえてあげるためにも訪問看護師さんのスキルアップの機会は絶対必要だと信じています・・・