在宅医療者にとって自宅状況の確認の意義とは
今日は朝からお看取りで始まる1日でした・・・・・
こんにちは、訪問看護もそうだとは思いますが在宅医療者として訪問診療を行っていると本当に色んな患者さんの実情、生活をみることができます。たとえば患者さんが住んでいるご自宅ひとつとってもそうです。路地裏の道を抜けて行った先にある家、冬は玄関まで敷地を雪かきしないといけない家、銭函の海沿いの家、またはた高層マンションの一番上の階の自宅とかっていうのもありますし6階建てだけれどエレベーターがなく歩いて登らないといけない家、山の中腹にある景色のきれいな家・・・・・・この仕事をするようになって色々病院では見ることができない、または入ることができないご自宅に入ることができました。
↓ちなみに全く関係ないですが自宅の横の家、今解体中で3男が珍しそうに眺めてました。(工事車両が好きなんです・・・)
さてそんな患者さん宅を訪問する時、在宅医療者としてはどんな場所に注意してご自宅を観察するべきでしょうか。これって退院支援の時の自宅チェックの時も同じだと思うんですが、自分でなんとなーく考えている点を列挙してみたいと思います。
在宅医療者からみた患者さん宅のチェック項目
①外観チェック:結構あるんですがしっかりと周囲の家との確認しておかないと夜中に呼ばれた時に意外と暗くてわからなくなったりすることあるんです。
②電気メーター:特に独居の人の時はそうですが不在なのか倒れているのか判断迷うときはメーターも一つの情報としてみますので一応チェックすることもあります。必須ではありません。
③室内の動線:当たり前ですがバリアフリーのご自宅は個人宅ではほぼないです。どこに段差があって転倒のリスクがあるのか、ADLをみつつそこらへんを見極めます。必要ならべスポジやタッチアップなどの福祉用具のアドバイスや歩行器の使用をお勧めすることがあります。
④トイレ:必須です。一人でできる人ならできるのか、介護が必要ならワークスペースがあるのか等の確認ですね。
⑤食事の場所:食事の場所って居間じゃないことも結構あるんです。どこでどのようにいつ食事をとっているのかを確認することでその人が何を考えているのか、何を大事にしているのか、結構わかることあるんです。
⑥睡眠場所:⑤と同じです。食事や睡眠はその人の嗜好が表現されていると自分は考えています。場所を確認するというよりは⑤や⑥ではそれを確認することによりその人への理解を深めるために行うことが意図ですね。
⑦プライベートスペース:誰にも入ってほしくない場所があるようならそれも一応ご家族等から確認します。これも⑥のところに書いたような意図と同じですかね。
大まかにばらっと書きましたがこんな感じでしょうか。繰り返し書きますが在宅医療者にとって自宅状況の確認の意義とは、単に安全性の確認のみにあらず、その人や家族の生き方、人生への考え方への理解を深めるためにとっても大事なことなのです。意識してやっていない人いましたら次からは意識するようにしてみてください。だいぶ患者さんの住居や患者さん自身への見方、理解が変わること間違いないですよ。
っていうことで空き時間を利用しての更新でした・・・・これから病院でカンファ参加してきまーす。