公文書からみる医療の将来についての検討④
すごいいい天気ですね。このまま雪が早くとけてもらいたいものです。
こんにちは、今日は余暇活動の合間に子供達3人つれて銭湯に行ってきました。銭湯って携帯持ち込みできないため一人で在宅やっていると子供達と一緒に行くことは難しいんですよね
↓桑園の極楽湯でした。(今日は小児が無料でしたので大人1名分で4人は入れました。何か悪い気がしますが・・・)
現在は複数医師体制での診療となっているため、待機じゃないときは心置きなく子供つれてゆっくりお湯に入ることができます。気が付いたら子供もあっという間に大きくなりますね、過ごす時間を大事にしなければ・・・・・
さて昨日続きで公文書からみる医療の将来についての検討④です。ビジョンの方向性・・・・の項目の1からみてみます。
気になった文言を抜き出すとP16「① 個々の医療機関の人材・労務マネジメント体制の確立と支援等 個々の医療従事者や医療機関の状況は様々であるため、制度による画一的・誘導的な取組みの促進だけでは、真の意味ある変化を生み出せない。したがって、医療従事者の業務負担軽減や、育児・介護等へのきめ細かな配慮等を行うには、現に医療従事者が働く場である医療機関自身が、必要な人材・労務マネジメント能力を培う、すなわち自助努力と健全な切磋琢磨を尊重することが基本である。」って部分・・・・これは言われなくてもどの医療機関もやりたいと思っているはずです。なぜできていないのか?そこをもっと深く掘り下げてほしいですね。もしくはわかっているけれど踏み込まないのか・・・どうなんでしょうか。
次はP17から18にかけて「② 女性医師支援の重点的な強化
我が国の女性医師の割合は、ここ 30 年で倍増しているが、未だ主要先進国では最も低い水準に止まっている。その原因は様々であるが、医療界にとっては、今後も貴重な人材としての女性の比重は高まっていくだろう。このことを十分に念頭に置いて、重点的・集中的な支援の強化に乗り出すべきである。
まず、女性医師についても、我が国全体の課題である出産、育児、介護等のライフ・イベントにどう対応するかという観点から、サポートを最大限行っていくべきである。女性医師は、千差万別の生活環境を抱えており、単純なロールモデルや成功体験を掲げるだけでは対応できないこと等に留意して、きめ細かく寄り添いながらサポートすることが重要である。
具体的な支援策としては、①で述べたような、柔軟かつ多様な勤務体制(短時間勤務等)の導入、子育て等からの復職に際しての復帰研修の実施、保育環境の整備等に重点的・集中的に取り組むべきである。また、これらの取組みは、その他の医師への負担の転嫁により対応されることのないよう医師全体の働き方の見直しの中で実施されるべきである。
このため、都道府県、地域医療支援センター、医療勤務環境改善支援センター、大学病院、地域の基幹病院等が連携し、取組みの好事例や課題を収集し、地域の医療機関等に共有し、カンファレンス方式で成功要因や解決策の考案を行うこと等も有効と考えられる。他方、女性医師自らがそのニーズや必要な方策を表現し、伝える場や経路を持つことが重要であり、職能団体のほか民間組織等が能動的に解決策を模索していくこと等も期待される。・・・・・・・・・<中略>こうした医療機関の努力が、社会的に評価され、人材確保や経営に際してもメリットを及ぼすよう、優れた取組みを行う医療機関を積極的に公表する等の後押しが必要である。」
自分は子供4人いるのでわかりますが子育てに使うパワーって仕事に使うものとは全く別次元のものですよね・・・・まあとにかくライフイベントの性差の違いに基づいた就労支援を国が本腰いれて行うならば、各医療機関の自助努力にまかすべきではなく、配慮された専門医制度の設計、女性医師の就労支援を積極的に行う医療機関への補助金や、例えば税率の低減などの金銭的なメリット等も付加すべきではないかと思います。そうではなく優れた取組みを行う医療機関を積極的に公表する等の後押しのみであれば絶対この文言、画餅になると思います・・・・・皆さんはどう思いますか?
あとは看護師さんの部分なども言及はありますが特に自分が気になったのは医療機関の人材マネジメントについて言及されているこの2か所くらいでしょうかね。どの項目も医療機関の取り組みを促すっていう形になっており、どこまで国が主体的に対応していくのかが全く言及されていないように思います。この項目って恐らく長期的には診療報酬とリンクするような形となり、目標達成されていない医療機関は1割減とかそんなシビアな話になるような気もしますが・・・この部分は現時点ではあんまり読めないですね。P21からはまた夜にでも更新します・・・・
貯まった仕事の合間にこの文章のまとめやると結構時間かかるんです・・・もっと時間がかからないだろうと甘くみていました・・・・